写真を飾るだけで毎日が少し特別なものになる。「写真と、ちょっといい暮らし。」が今、気になる人に会いに行き、写真や暮らしを楽しむヒントを教えてもらうインタビュー。第7回に登場していただくのは女優の唐田えりかさん。写真好きで知られる唐田さんに9月1日公開の初ヒロイン作『寝ても覚めても』のこと、写真に対する熱い想いを語ってもらいました。

『寝ても覚めても』の現場で撮った共演者のオフショット

−映画『寝ても覚めても』でヒロインの朝子役を演じた唐田えりかさん。本格演技デビュー作となりますが、演じてみていかがでしたか?

唐田えりかさん(以下、唐田さん):緊張すると思っていましたが、撮影前に2ヶ月くらい準備期間があって、そのとき共演者の皆さんと仲良くなれたので、撮影が始まるのが楽しみで仕方ありませんでした。クランクインしてからは、役の朝子と普段の自分が乖離することなく、ありのままの自分で演じきることができました。

−朝子は写真好きの女の子という役どころですが、唐田さん自身もフィルムカメラを愛用するなど写真が好きなんですよね。

唐田さん:小学生のときお年玉でデジタルカメラを買って以来、写真を撮るのが趣味です。事務所の担当マネージャーさんがフィルムカメラで写真を撮っていて、影響されてフィルムを始めたら見事にハマりました。デジタルカメラと違ってフィルム代や現像代などお金はかかるけれど、だからこそ1枚1枚大事に撮るし、愛情が湧くし、撮ってから写真ができあがるまでのワクワク感がやみつきになってしまって。今は、7台のカメラを使い分けています。

−7台も!聞くところによると『寝ても覚めても』の撮影現場ではカメラ片手にオフショットを撮影していたと伺いました。

唐田さん:そうなんです!あまりにもずっと写真を撮っているから、現場では「カメラ小僧」って呼ばれていました(笑)。最初は共演者の方たちにも「写真、撮ってもいいですか?」って聞いて撮っていたんですけど、徐々にみんなと打ち解けて、カメラを向けると積極的にポーズを決めてくれるようになりました。

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撮影現場で唐田さんが撮ったオフショットの数々

唐田さん:私、本当に心を開いてくれていると思えないと、カメラをなかなか人に向けられないんです。だから撮るときにポーズをとってくれると「本当に心開いてくれている!良かったー!」ってうれしくなります。最近では濱口竜介監督がウインクしてくれたりするんですよ。もう、すごくかわいくて(笑)。

−大人の男性がウインクしてくれるって、なかなかないですよね(笑)。

唐田さん:誰に対しても心を開くという方ではないと思うので、余計うれしかったです。たまに相手役の東出昌大さんと一緒にウインクしてくれたりもします(笑)。

−オフショットを撮ることで現場のみなさんとの結びつきが強くなっていったのかもしれませんね。

唐田さん:たしかに、カメラを通して言葉を交わしている感覚がありました。


写真をカタチにすると、宝物になる

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−今回は映画『寝ても覚めても』の現場で唐田さんが撮影したオフショットからお気に入りの写真を3枚選んでもらい、「WALL DECOR(ウォールデコ)」にしました。まずはこの写真をセレクトした基準を教えてください。

唐田さん:撮っているときの気持ちや情景を思い出せる写真を選びました。東出さんが寝ている写真は、私が手前に何気なくいて、ふと目をやった先にちょうど東出さんが見えて「うわ...めっちゃいい!」と思って衝動的にパシャっと。現像して、隙間にピッタリはまる構図で撮れていたことに驚きました。少しでも動かれたり、気付かれたりしたら、撮れなかったので...。

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唐田さん:この写真も好きですね...。東出さんがオールアップしたときの写真なんですけど、何だろう...濱口監督の表情にこみ上げる想いが詰まっている気がするし、実は東出さんも泣きそうな顔をしていて...。この1枚で全部その瞬間を思い出せるから好きです。フィルム写真をウォールデコにするとやさしい感じがより伝わってきますね。

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−ぐっと想いが伝わってきますね。ほかにもフォトブックの「PhotoZINE」作りにも挑戦してもらいました。

唐田さん:「私の青春」と言いきれる大切な現場だったので、すべてのページに青春が散りばめられていて、ページをめくるたびに現場を思い出せてうれしいです。時系列順に並べたんですけど、ページが進むにつれて東出さんも心を開いてくれている感じがあります。

−レイアウトもこだわりましたか?

唐田さん:はい!1ページに2つの写真を並べて時間の流れを感じられるようにしたり、好きな写真は見開きで大きくレイアウトしたり...。ページ左側の写真、本当に東出さんが寝ているんですよ。東出さんの腕の下で猫がくつろいでいるのも好きなポイントです。

そう言えば私、個人的に『寝ても覚めても』のオフショットをアルバムにまとめて、1人ひとりにプレゼントしたんです。

−なんて素敵なのでしょう!

唐田さん:撮影終了後、現場で撮った14本のフィルムをすべて現像し、その人の写真を中心にセレクトして、表紙写真も1人ずつ変えてアルバムにまとめました。みんな喜んでくれたので「撮っていて良かった〜!アルバム作って良かった〜!」って思えました。

−ふと思ったのですが、フィルムカメラ、そして今回手に取ってもらった「WALL DECOR(ウォールデコ)」や「PhotoZINE」。写真を撮って、少しの時を置いて、形になるところが、この3つは似ている気がしますね。

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唐田さん:うふふ、そうかもしれません。やっぱり形にできるってすごく素敵ですよね。iPhoneでパシャパシャ撮ってカメラロールで見返すのも楽しいですけれど...。フィルムで撮った写真を形にすると宝物感が出る気がします。

−これからお家に写真を飾るとしたら、どのように楽しみますか?

唐田さん:たとえば壁に「WALL DECOR(ウォールデコ)」をランダムに飾ったらおしゃれかもしれません。あとは普段、色々な人をチェキで撮っているのでそのチェキを家の冷蔵庫にペタペタ貼ったらかわいいな〜って思いました。冷蔵庫が好きな人の写真だらけだとうれしい気がします。


写真は愛。女優の私だから撮れる写真を撮り続けたい。

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−ちなみに普段は何を撮ることが多いですか?

唐田さん:やっぱり友達が多いです。「今を残しておきたい!」という瞬間が友達といると多くて。それこそ『寝ても覚めても』のみんなとは撮影後も毎月のように会っていて、夜ごはんを一緒に食べるだけでフィルム1本使い切っちゃったりもします。おそらく今まで2,000枚くらい撮っているはずです(笑)。

−それはすごい枚数ですね!

唐田さん:私、みんなを撮ってるときについ「いいねー!かわいいねー!」とか言っちゃうんですよ(笑)。最近はあえてカメラを構えないで、みんなが楽しそうにしゃべっている様子をさりげなく撮ることもあります。それはもう、あらゆる角度から(笑)。

−写真について話す唐田さん、とっても楽しそうです。本当に写真が好きなんですね。

唐田さん:大好きです。写真を撮るのも、撮られるのも、見るのも。写真ってその人のすべてが詰まっている気がするんです。フォトグラファーとモデルの性格、空気感、関係性が写真1枚に現れると思っています。

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唐田さん:たくさん写真を見ていて、もちろん全部写真なのに「これは本当に写真だ」と思える写真があるんです。

−「本当に写真だ」と思える写真...。どのような写真なのでしょう?

唐田さん:なんだろうな...愛を感じるというか...。映画でも何に関してもそうですけれど、やっぱり愛を感じられるものはすごく素敵だと思うんです。たとえば世の中には流れ作業のように撮られる写真もある。でも...愛情があって、撮る側も撮られる側もちゃんと向き合って撮られている写真もある。たとえば私、荒木経惟さんの写真集『センチメンタルな旅』がすごく好きで。1枚の写真に愛がつまっていて、記憶に残る。そういう写真が好きだし、生きているって思えます。

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−私も写真に愛情が大事というのは日々実感しています。最後に唐田さんはこれからどんな写真を撮っていきたいですか?

唐田さん:私にしか撮れない写真を撮りたいです。たまに『寝ても覚めても』で共演した瀬戸康史くんを撮ると、写真を瀬戸くんがSNSに載せてくれるんです。それが瀬戸くんのファンの皆さんに好評らしくて。すごくうれしいです。

−まさに唐田さんにしか撮れない写真ですね。

唐田さん:写真って関係性がすごく大事だと思っています。役者さんやスタッフさんのオフショットはきっと私にしか撮れないはず。特に『寝ても覚めても』のメンバーは仲が良いので、みんなで遠出して、その様子をフォトグラファーとしてくまなくおさえたいです!いつか写真集にしてみんなに見てもらえたら最高です。

−「フォトグラファー:唐田えりか」の写真集、きっと作れる気がします。

唐田さん:作りたいです!これからも自分の周りにいる人を、私らしい切り口で撮り続けたいと思っています。

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唐田 えりか(からた えりか)

女優。1997年9月19日、千葉県生まれ。アルバイト先のマザー牧場でスカウトされ芸能界入り。2015年に大手企業CMに抜擢され一躍話題に。2016年にはback number「ハッピーエンド」のMVに出演し、圧倒的な透明感で話題になる。テレビドラマや雑誌「MORE」の専属モデルとしても活躍中。

HP:https://karataerika.officialsite.co/

Instagram:@erika_karata



【寝ても覚めても】

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東京。サラリーマンの亮平は、会社にコーヒーを届けに来た朝子と出会う。真っ直ぐに想いを伝える亮平に、戸惑いながらも惹かれていく朝子。ふたりは仲を深めていくが、朝子には亮平に告げられない秘密があった。亮平は、かつて朝子が運命的な恋に落ちた恋人・麦(ばく)に顔がそっくりだったのだ――。

出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知(黒猫チェルシー)、仲本工事、田中美佐子

監督:濱口竜介

原作:柴崎友香『寝ても覚めても』(河出書房新社)

脚本:田中幸子、濱口竜介

HP:http://netemosametemo.jp/

Photo & Writing by 忠地七緒

WALL DECOR(ウォールデコ)
WALL DECOREのカジュアルタイプのA4サイズをチョイス。フィルム写真の雰囲気に合わせてマット紙のプリントに。たてかけておくだけで、お部屋のインテリアにもなって◎。
PhotoZINE(フォトジン)
PhotoZINEのMAGAZINEタイプで撮影現場の思い出の写真を1冊の本に。こちらもマット調の紙質でより温かみを感じさせる風合いに仕上がりました。店頭では即日仕上げて1冊30分〜で受け取ることもでき、気軽に写真で本作りが楽しめます。
変換サービス
フィルムで撮った写真を現像して、デジタルデータとして活用されたい方はこちらをご利用ください。できあがるまでワクワクしてお待ちください。
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