季節は芸術の秋!ということで、今回は都内の美術館とアートギャラリーをご紹介いたします。ふと立ち寄ったギャラリーの展示が、とても素敵で感動した経験はありませんか?美術館やアートギャラリーには、写真や絵画をより魅力的に飾るヒントがあふれています。美術館をめぐって感性を磨いたら、自宅でもアートを楽しんでみましょう。

日本を代表するモダニズム建築で現代美術を楽しもう

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現代美術専門館の草分けとして、1979年に品川区に開館した原美術館。1950年代以降の巨匠から今日の第一線で活躍する若手作家まで、世界の優れた現代美術作品を幅広く収集しています。

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年に3~4回ほど開催される企画展では、国内外の現代美術を紹介。作家本人も何度も会場の下見を重ねるなど、実業家・原邦造の元邸宅というユニークな空間を活かした、原美術館ならではの展示が特徴的です。東京国立博物館本館や和光ビルを手掛けた建築家・渡辺仁設計による建物は、日本におけるモダニズム建築の代表格。邸宅という人の暮らしも感じられる空間での展示なので、真似したい飾り方のヒントに出会えるかも!?

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海外からのお客様も多く訪れるという原美術館では、現在リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」を開催中(~2018年12月24日[月・祝])。香港生まれで、現在台北を拠点とする注目の作家リー・キットによる日本での初個展。開館40年の時を経ようとする原美術館の空間で、リーの魅力が発揮される、またとない機会となります。

■施設情報

原美術館

住所:東京都品川区北品川 4-7-25

電話:03-3445-0651

開館時間:11:00-17:00 (入館は閉館時刻の30分前まで)※祝日を除く水曜は20:00まで。

休館日:月曜日(祝日の場合は開館し翌平日休館)、展示替え期間、年末年始

URL:https://www.haramuseum.or.jp


プロにカメラの相談もできる富士フイルムのギャラリー

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国産フィルムメーカーのパイオニア・富士フイルムの技術を体験できる総合施設『フジフイルム スクエア』には、『富士フイルムフォトサロン 東京』『ギャラリーX』『写真歴史博物館』の3つの写真展ギャラリーがあり、それぞれで異なった展示を楽しむことができます。

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躍動感あふれる、ダイナミックな展示も(富士フイルムフォトサロン 東京)

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一般公募による写真展の様子(富士フイルムフォトサロン 東京)

『富士フイルムフォトサロン 東京』では、そのときどきの企画展はもちろん、一般からの公募展示も行っています。いつか自分の写真を展示してみたい...という方にも、参考になるポイントがきっと見つかるはず。

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館内には各種カメラやチェキといった商品もあり、実際に手にとってみることもできます。商品に詳しいスタッフがいるので、わからないことやもっと知りたいことを丁寧に教えてもらえますよ。シャコラやウォールデコが飾ってあるスペースもあるので、おうちをデコレーションした様子がイメージしやすくなりそう。

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過去には、インスタグラマーによる写真の飾り方を紹介した「写真を飾る 未来のカタチ with GENIC」や、50,000人分の"とっておきの1枚"を集めた「"PHOTO IS"想いをつなぐ。50,000人の写真展」といった、写真の飾り方に特化した展示も開催されています。11月9日(金)から11月28日(水)までは「アメリカ近代写真の至宝 ギルバート・コレクション展」が開催。アメリカ近代写真を代表する10人の写真家たちの作品70点が展示されています。

■施設情報

フジフイルム スクエア

住所:東京都港区赤坂9-7-3

電話:03-6271-3350

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:50まで)

休館日:無休(年末年始除く)

URL:http://fujifilmsquare.jp/index.html


写真評論家が所蔵する珠玉の写真集に出会える食堂

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恵比寿駅から駒沢通りを青山方面に向かう途中にあるのが、『写真集食堂 めぐたま』。"写真集食堂"というちょっと珍しい店名なのは、写真評論家の飯沢耕太郎さんが所蔵していた5000冊にも及ぶ写真集が自由に閲覧できるから。お店に入ると、「これが個人のお宅にあったの?」と驚いてしまうくらい、多くの写真集が本棚に収納されています。

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実はこの写真集たち、今も増え続けていて、年に数回入れ替えも行っているのだとか!いつ行っても新しい写真集に出会えるのはうれしいですね。店内の写真集は入口近くにあるものが古く、奥に行くにつれて新しいものになるよう置かれているので、その中かからお気に入りの一冊を見つけてゆっくり鑑賞できます。

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もちろん、お店でいただける食事もこだわったメニューばかり。人気の『季節の一汁三菜セット』はごはんとみそ汁とお漬物、そして3種のおかずがセットになっていて素材本来の味を楽しめます。ベースは和食ですが、"おうちごはん"をコンセプトにしているためミートローフといった洋食がおかずになることもあるそう。

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また、『めぐたま』では定期的にトークショーやワークショップも開催。写真を知り、写真を学ぶきっかけに訪れてみてはいかがでしょうか。

■店舗情報

写真集食堂めぐたま

住所:東京都渋谷区東3-2-7

電話:03-6805-1838

営業時間:11:30~23:00(平日 L.O 22:00) 12:00~22:00(土日祝日 L.O 21:00)

定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合、火曜日が休みとなります)

URL:http://megutama.com/


古アパートがカルチャーの発信基地に!

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谷中銀座のほど近く、築63年の木造アパート・シェアハウスを改修した『HAGISO』。ギャラリー・カフェ・レンタルサロン・宿泊施設が集合した"最小文化複合施設"です。老朽化のため取り壊し予定だったアトリエ兼アパート"萩荘"で最後のイベントを行ったところ、想像以上のお客さんが訪れたため、新たに『HAGISO』として生まれ変わったという物語があります。

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ギャラリーでは彫刻、写真、インスタレーションとジャンルにこだわらず、インスピレーションを受けた展示を行っているそう。

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作品の展示は空間を面白く見えるようアーティスト自身もさまざまな展示方法にチャレンジしているんだとか。過去には、写真を吊るして展示するなどユニークな展示方法を行っています。

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カフェではモーニングからディナーまで安心と季節を感じられるメニューを提供。なかでも「ラム漬け無花果のチーズケーキ」はオープン当時からの人気メニューです。12月2日(日)までは、カフェとギャラリーが連動し『旅する朝食展』を開催中。様々な表情を見せてくれる『HAGISO』で新しい体験をしてみては?

■施設情報

HAGISO

住所:東京都台東区谷中3-10-25

電話:03-5832-9808

営業時間:8:00 ~ 10:30 (モーニング営業) 12:00 ~ 21:00

定休日:不定休(※臨時休業あり)

URL:http://hagiso.jp/


気軽にはじめられるおうちギャラリー

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WALL DECOR/MUSEUM(A4)

東京は大小の美術館やアートギャラリーが点在する、世界屈指のアートに出会える街。アート作品に刺激を受けたら、おうちの中もプチギャラリーに変身させてみましょう。

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WALL DECOR/MUSEUM(A4)

WALL DECOR(ウォールデコ )』を利用すれば、お気に入りの1枚がたちまちアート作品に♪今回選んだのは、MUSEUMタイプ。写真が浮き上がったように見え、自分で撮った写真も1枚飾るだけで、作品のように仕上がります。訪れたアート空間やギャラリーをヒントに、ひと工夫やアレンジを加えてもOK。まずは難しく考えすぎず、写真やアートをお家に飾って楽しんでみてはいかがでしょうか?

Writing by 小野喜子

WALL DECOR(ウォールデコ)
写真を選んで注文するだけで額装してくれるサービス「WALL DECOR」。今回は、MUSEUMタイプを選びました。写真展でも人気が高く、金属製の写真添付面と台座のセットで、写真が浮き上がったように見えます。自分で撮った写真も1枚飾るだけで、アート作品のように仕上がります。
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