アートというと、「高そう...」「難しそう...」と、少しハードルが高いような気がしますが、実は気軽に取り入れられるものもたくさんあります。背伸びしない身近なアートを飾ることで、お部屋が大好きな空間になる、そんなアイデアを紹介します。
実は身近なアートたち
1. 絵本やポストカード
暮らしにアートを取り入れる、はじめのステップとして紹介するのは、絵本やポストカード。「それってアートなの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。でも絵やイラストだって立派なアート作品!
美術館やギャラリーで購入したポストカードや画集でももちろんいいですが、「表紙に惹かれたから」、「文字の形がかわいいから」など、あなたが感覚的に"好き(気になる)"と思ったものを飾ってみましょう。よくわからないけれど感情が動かされるもの、それがアートなのかも!?
とは言え、「どんなものがいいのかまったくわからない...」という方は、イラストやロゴ、文字が書かれたものなど、写実的ではないものを選ぶと◎。
本はきっちり並べるよりも、あえてランダムに積み重ねるのがポイントです。お部屋の雰囲気に合わせてアクセントカラーとして色味をプラスしてみてもいいですね。
2.雑貨やオブジェ
雑貨やオブジェも、スツールや棚の上に並べればそれだけでお部屋の雰囲気がぐっと変わります。アルファベットのオブジェは並べて好きな言葉にしてみたり、イニシャルにしてみたり。置くだけでセンスよくこなれた印象にしてくれます。
大きな彫刻や木工作品はお値段もハードルも高いですが、手のひらサイズの小物ならグッと気軽に手に入れられますよね。おみやげでもらったオブジェを飾っても◎。
3.一輪挿し
花を一輪、ぽんと飾ってみましょう。花束は組み合わせに頭を悩ませてしまうこともありますが、一輪挿しならもう少し気軽に飾れるのではないでしょうか?その日のインスピレーションで選んだり、庭に咲いている花を摘んできたりしてもいいですね。季節によってお花も変わるので、飽きずに楽しむことができちゃいます。
一輪挿しは、おしゃれな空き瓶などでもよいですが、お気に入りの作家さんの花瓶など、少しずつこだわりを詰めこんでもいいですね。形や高さ、テイストの違う一輪挿しをいくつか飾ってみてもOK。ちょこんと小さな一輪挿しが集まると、そのかわいさはひとしお。トレイを使えばすっきりした印象になるほか、床置きしても倒れる心配もありません。
自分の写真も飾るだけでアートに
お次は、自分で撮った写真を1枚飾ってみましょう。
「自分が撮った写真がアートになるの?」という心配はご無用。旅先で撮ってきた写真を大きくプリントし、額装すれば、すっかりアート作品!
さっと、1枚床置きしてみるだけで、お部屋を彩る主役級のアートになりました。額装した写真というと、本来、壁に掛けるものですが、最近はあえてラフに床置きする人も増えています。壁に傷をつけたくないという方も、床置きなら安心ですね。
自分で撮った写真に自信がないという人も多いはず。そんなときは、モノクロにするのもおすすめです。通りすがりに「なんだか気になる...」とパシャっと撮ったという経験、きっと誰にでもあるのではないでしょうか?スマホを見返すと、そんな感情が動いた瞬間を捉えた写真が見つかるかも。そういう1枚こそが、まさに自分にとってのアートなのかもしれませんね。
「アート」というと、美術館やギャラリーで鑑賞するものというイメージですが、アイデア次第で実は気軽に取り入れることができるんです。アートには「これが正解」ということはありませんよ。ぜひ、暮らしにあなたらしいアートを取り入れてみてくださいね。
Photo by 忠地七緒
Styling by 菅野有希子
Writing by 渡辺和