最近フラワーショップや雑貨屋さんでよく見かける、ドライフラワーの花束「スワッグ」。ドイツ語で"壁飾り"という意味で、ドイツではクリスマスリースと共にクリスマス飾りの定番なんだとか。日本ではここ数年、ナチュラルな壁飾りとして注目されているインテリアアイテムの1つ。実はこのスワッグ、初心者でも簡単に作れるそうなんです!ということで、さっそくスワッグ作りを体験してきました。
3つのポイントで、素敵なスワッグ作り♪
スワッグの作り方を教えてくれたのは、世田谷区等々力にあるフラワーショップ『花子』の黒沼えいこさん。こだわって選び抜いたお花たちであふれる素敵なお店では、スワッグをはじめ、ブーケやリースなど花をより楽しむためのフラワーレッスンも行われています。近所の方はもちろん、地方から、ときには海外からのお客様もいらっしゃるんだとか!
店内にもスワッグや、作成途中のドライフラワーが飾られています。「スワッグはポイントさえ押さえれば、とても簡単なんですよ」と黒沼さん。そのポイントは以下の3つ。
- 針葉樹や実ものなど、ドライフラワーになりやすい花を選ぶ
- 軸をしっかり決める
- アーモンド型になるように花や植物を重ねていく
では、実際に作っていきましょう♪
ラフだからこそ、様になるスワッグ!
今回スワッグ作りで使うのは、左から染めユーカリ、丸葉ユーカリ、グレビレアゴールド、ドライアンドラ、エリカ、ユーカリトランペット、ヘリクリサム、スティファ、エリクリシオ、ユーカリポプラスの10種類。この草花たちがどんなスワッグに変身するのか、楽しみです!
1.軸になる植物を決め、余分な葉や枝を切る
茎がしっかりとしていて真っ直ぐな草花を軸にします。切った葉や枝は、アクセントとして使ったり、瓶に入れてインテリアにすることもできるので、捨てずに取っておきましょう。他の草花も、重ねる順序をざっくりと決めて、同様に葉と枝を切っていきます。
2.軸をしっかりと固定し、他の草花を重ねていく
テーブルを壁に見立てて重ねていくと、飾ったときのイメージがしやすく作業しやすいです。草花を重ねる順序はお好みですが、枝の長さは上にいくごとに短くしていきましょう。はっきりした色の花はポイントになるので、全体のバランスを見ながら配置すると◎。
ふんわりした素材の草花は潰れてしまうとその風合いがわからなくなってしまうので、表面に置くといいですよ!形はアーモンド型をイメージすると壁に飾ったとき美しく見えます。
3.茎をワイヤーで固定する
草花を全て束ねたら、葉が残っているギリギリの部分をワイヤーで固定します。生花が乾燥してくると茎が細くなり、抜けてしまう場合があるのでしっかりと固定しましょう。ワイヤーをねじり、最後に輪を作っておくと、壁に飾りやすくなります。
4.リボンでデコレーションする
ワイヤー部分を隠すように、リボンを結びます。今回はラフでナチュラルな雰囲気を出すために片結びにしてみました。ワイヤーを使うと長期間飾っておいても崩れにくくなりますが、もっと簡単に作りたい場合は麻紐で結ぶだけでもOK!赤と緑のリボンを使えば、一気にクリスマスらしくなります。
初心者でも30分、慣れてくれば10分くらいで完成するスワッグ。季節折々の草花を選んで、重ねる順序を考えるのも楽しい時間になりそうですね♪
ちなみにスワッグはフレッシュな生花を取り入れてもOK。「フレッシュからドライに変化していく様子も楽しめますよ」と黒沼さんが教えてくれました。生花を選ぶときはドライフラワーになりやすい花をお花屋さんと相談しながらセレクトするのがおすすめです。また、お庭に生えているお花やハーブを使っても、さらにナチュラルでラフな雰囲気のスワッグが作れるそうです。
飾るだけでインテリアが華やぐスワッグ
スワッグは殺風景な壁をナチュラルに彩ってくれます。クリスマスはもちろん、1年中お部屋のインテリアとして写真と一緒に飾っても◎。貼って剥がせるフォトパネルShacolla(シャコラ)を使えば、季節に合わせて写真を変えて楽しむこともできます。
壁に直接飾るのがスタンダードですが、吊るして飾っても素敵。その場合は360℃に広がるように草花を重ねていくと、どの方向から見ても映えますよ♪
手軽に作れて、お部屋の雰囲気をグッとおしゃれにしてくれるスワッグ。予定のない休日に、のんびりと手作りしてみませんか?
Writhing by 小野喜子
Photo by 渡辺和