だんだんと気温も上がり、蒸し暑さを感じる日も増えてきたのではないでしょうか。
暑いけど、クーラーや扇風機に頼るのはまだ早い。そんな時は視覚から"涼"取り入れてみませんか?
今回は、眺めていると嫌な暑さも忘れてしまいそうになる「ひんやり写真」をご紹介。
身近で見つけた"涼"を切り取って、お部屋を涼やかに彩りましょう。
「ひんやり写真」とは?
「ひんやり写真」とは、見た人に「涼しそう」「冷たそう」を連想させる写真のこと。
水滴のついた飲み物やキラキラと透明感のある水面など"涼しげ"な雰囲気の被写体が写っているような全体的に爽やかな色味の写真がおすすめです。
「何を被写体にすればいいのかわからない」と迷ったら、カフェで食べたデザートや食べ歩きの冷たいドリンクなど、日常で見つけた涼しさを感じたアイテムを撮りためてみてください。
撮っていくうちに「これは!」という写真がきっと見つかるはずです。
〈写真選びのポイント〉
・被写体...水やガラス、木陰を連想するような影と光(木漏れ日写真)、冷たい飲み物や食べ物など実際に冷たいもの。
・色味...青や水色などの寒色系
・フィルターをかける場合...赤みを抑えて青っぽい色味にしてくれる加工がおすすめ!
「ひんやり写真」をお部屋に飾ろう
日中お部屋にいて暑さのあまり過ごしにくさを感じること、ありますよね。
そんな時に「ひんやり」を連想させてくれる写真が目に入ると、ちょっぴり涼しい気分になることができますよ。
●リビングで"ひんやり"
おうちの中で一番長い時間を過ごすリビング。家族の憩いの場でもあるこの場所に「ひんやり写真」を飾る時は、家族みんなが受け入れやすいシンプルな被写体や単色の色味の写真がおすすめです。
今回飾ったのは、ガラスと水が光を通してキラキラと輝く、透明感のある写真たち。
日差しの当たる場所に水の入ったグラスを置くだけで誰でも簡単に撮影できるので、ぜひマネして撮ってみてください。
"ひんやり写真"の涼しげな印象をさらに高めるためのもうひとつのポイントは、写真をプリントするときの質感。
ザラザラした質感やマットな質感のものよりも、表面に光が当たると反射するようなツルツルとした加工を施すことで、涼しそうな印象を高めることができるんです。
WALL DECORは注文時に印画紙の種類を選べるので、今回は「クリスタル」をチョイス。
ツヤツヤとした光沢で、透明感ある涼しげな写真の雰囲気をより一層引き立ててくれました。
●生活動線上でさりげなく"ひんやり"
ドアの近くや階段など、生活導線上の目線の高さにさりげなく「ひんやり写真」を忍ばせるのも効果的。
ふと目に入るたびに涼を感じ、暑さからくるイライラを緩和してくれる効果を期待できます。
今回は、暑い夏の日に街角で見つけた、たらいに入った冷えたドリンクの写真をチョイス。廊下やドアの脇に飾る写真は、少し小さめサイズが主張しすぎず◎。
大きめサイズだと賑やかで落ち着かない印象を与えてしまうカラフルな写真も、小さめサイズならお部屋の程よいアクセントになるので安心して飾ることができます。
●ベッドルームはお気に入りの1枚で"ひんやり"
リビングや廊下は家族との共通スペースですが、ベッドルームは自分のスペース。
ここに飾る「ひんやり写真」は、自分の趣味を反映させたお気に入りの写真を選びましょう。
今回飾ったのは、友だち家族と水族館に遊びに行った時にクラゲの水槽前で撮影した1枚。
水中のクラゲと水槽に差し込む光、友だちの子どもの後ろ姿が幻想的で、思わずうっとり眺めてしまいます。
窓の近くに飾ると光が差し込むたびにキラキラと反射し、まるで本当に壁に水槽があるよう。
冷たい水の中を想起させてくれる写真をインテリアに取り入れると、お部屋の空気も少し涼しげに感じられる気がしてきます。
このように実際に涼しい場所、冷たいものが写った写真は、目にするだけでその被写体の温度を想像させてくれ、涼しさを感じられるのでおすすめです。
色は温かみのある暖色より、寒色のブルー系の方が「ひんやり写真」には◎。
手軽にかけかえられるのも写真のいいところの1つ。
いろんな場所で撮影した「ひんやり写真」を用意して楽しんでみてください。
眺めるだけで涼やかな気分にしてくれる「ひんやり写真」。
身近な「涼しい瞬間」を切り取るだけで、誰でも簡単に作ることができます。
これから本格的に暑くなる夏も「ひんやり写真」をお部屋に飾って、目で楽しむ"涼"を味わってみてはいかがでしょうか。
Styling by 菅野有希子
Photo by 土田凌
Writing by 笹沼杏佳