お祭りや花火大会など、夜のお出かけの機会が増える夏。
キラキラと浮かぶ街の明かりや、華やかだけどちょっぴり儚い花火の美しさなど、夏の夜には思わず写真に収めたくなる瞬間がたくさんあります。

いざ撮影してみると、「暗くて被写体が定まらない」「手ブレする」「夜景を撮るのは難しい...」と感じている方も多いはず。
今回は、雰囲気のある夜写真を撮影するコツをお伝えします!


夜写真は"キレイ"より"いい感じ"を目指そう!

"きれいな写真"を目指すことは、道具を集めたりテクニックを磨いたりとなかなかハードルが高い印象があります。

今回お伝えしたいのは、"きれいな写真"ではなく"雰囲気のある写真"の撮り方。

道具やテクニックに頼らなくても、ポイントさえ押さえれば雰囲気のある"いい感じ"な写真を簡単に撮ることができるんです。

カメラを持ってない方は、お手持ちのスマートフォンでもOK!これを機に、夜写真の撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょう。




"いい感じ"の写真とは?

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ポイント1:ブレ&ボケもOK
夜の撮影は手ブレが起こりやすいですが、思い切ってブレやボケ="味"と捉えてみてください。ブレたりボケたりしている写真は、見方を変えると曖昧で幻想的な印象にもなります。恐れずドンドン撮ることで、写真の幅が広がりますよ。



ポイント2::あえて全体を写さない
夜景を撮ろうとなんとなくシャッターを切ってみたものの、よくある構図になってしまい魅力的な写真に仕上がらなかったという経験はありませんか?
そんな時試して欲しいのは、あえて全体を写そうとしないこと。大きな花火の一部を切り取ってみたり、街の照明の一番明るい部分だけを写してみたり。
写っていない部分があることで見る人の想像力を掻き立て、個性的な印象の写真に仕上がりますよ。



ポイント3::フラッシュなしで撮ってみよう
夜、写真撮影をするとなると、ついフラッシュを焚きたくなりますよね。
"いい感じ"の雰囲気写真を撮りたいときは、基本的にフラッシュはOFFで大丈夫。街の灯りなどを撮るときはフラッシュなしのほうが光を捉えやすく、明暗のメリハリが効いたプロっぽい1枚に仕上がります。

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ポイント4::いろいろな設定を試してみよう
シャッタースピードを速く設定して暗めに撮ってみたり、露出を変えてみたり。カメラの設定をちょっと変更して見ると、写真の雰囲気がずいぶん変わりますよ。
特に夜写真は変化が現れやすく、ちょっとした設定の違いでおもしろい写真が撮れることも。
いつもオートで撮影しているという方も、この機会にぜひ試してみてください。スマートフォンの方はカメラの設定を細かく変えられるアプリを使うとよいでしょう。



ポイント5::彩度は低めがおすすめ
撮影が終わったら、撮った写真の彩度(鮮やかさ)を少し低めに設定してみてください。幻想的な雰囲気をより一層引き立ててくれますよ。
光には様々な色が混じっていることが多いので、その色を抑えることで全体の色味が引き締まって雰囲気のある1枚に仕上がるんです。暗い部分の「黒さ」もより引き立ち、夜写真のメリハリをアップさせてくれます。





実際に夜写真を撮ってみよう

ここからは、上記のポイントを活用して撮影した夜写真をいくつかご紹介します。
ぜひ撮影の参考にしてみてくださいね。

●街の灯りを幻想的に

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道路に連なる自動車の灯り。ボカして撮れば、こんな幻想的な写真が完成します。
日常的によく見る風景が、おしゃれなイルミネーションに大変身。普段なんとなく目にしている景色も、撮り方を工夫すれば立派な被写体になってくれるんです。

●華やかな花火も、あえて全体を写さない

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夏の風物詩でもある「花火」。
思い出のひとつとして写真に収めたいけれど、写真ではそのダイナミックさや美しさを写しきれないことも。
撮り方が難しいと悩んでいる方も多い花火の撮影ですが、全体を写すのではなく一部分だけを切り取ってみてください。
一部を切り取ったからこそ見えてきた光の粒や煙の力で、ダイナミックでオリジナリティのある写真に仕上がりました。

●手持ち花火を活用して

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手持ち花火は夏らしく、打ち上げ花火より手軽に撮影にチャレンジできるおすすめ被写体のひとつ。
打ち上げ花火と同様に弾ける火花の一部分だけを切り取ってもOKですし、花火を持つ手を一緒に写してもノスタルジックな雰囲気が漂って雰囲気のある写真に。
いろいろなパターンの撮影を楽しめる手持ち花火、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

●いつもの街の風景が、映画のワンシーンに

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フラッシュを焚かずに風景を撮影して彩度を落とすと、いつもの夜の街もまるで映画のワンシーンのように写るから不思議です。

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繁華街はもちろん、お祭りのちょうちんなど夏ならではの灯りを写すのも素敵。こうした街並みのような風景を撮影するときのポイントは、「奥行き」を意識すること。
商店街など景色が奥に進むにつれ一点に集まっていくように見える場所で撮影すると、誰でも雰囲気のある写真を撮ることができます。



夏の"夜写真"、思い出を飾ってみよう

夜空の「黒」がベースとなっている夜写真は比較的どんなインテリアにも馴染みやすく、お部屋の雰囲気をぐっと引き締めてくれます。

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Shacolla Box/2Lサイズ

本棚のアクセントに使うと、背表紙のバラバラ感を緩和させることができます。
ぎゅうぎゅうに詰めて飾るのではなく、スペースに余裕をもたせた配置にすると大人っぽく仕上がりますよ。

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WALL DECOR/A3サイズスクエア相当(左)スクエアmini(右)

被写体が分からない幻想的な写真は、お部屋のどんな場所に置いても浮かずに決まります。今回は何もなくて寂しかった部屋のコーナー部分に、小さな机を置いて飾ってみました。

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WALL DECOR/A3サイズスクエア相当

手持ち花火の写真はグリーンの側に。
季節感を感じさせる写真がお部屋にあると、四季折々の変化を楽しむことができるのでおすすめです。

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Shacolla Box/2Lサイズ

ぱっと見はおしゃれな写真なのに、よく見ると行きつけの居酒屋...というギャップが楽しいこの写真。2枚並べて窓辺に飾ると、まるでアート作品のよう。

「キレイに撮らなきゃ」と身構えなくても、何気ない夜の風景を収めるだけで十分素敵な1枚に仕上がるんです。
自動車のライトや商店街の看板の灯りなど、日頃から何となく目に写っている光も幻想的に写すことができますよ。

今回ご紹介したポイントを活用して、今年は夏の夜ならではの景色をたくさん切り取ってみてください!

Photo by 土田凌

Writing by 笹沼杏佳

WALL DECOR(ウォールデコ)
夏の夜の写真を「カジュアル」タイプで飾りました。 こだわりのプリント技術で、夜の深い暗闇と光のコントラストも美しく再現。 側面のテープ色も選べるので黒色を選択し、夜の写真が馴染むよう仕上がりました。
Shacolla Box
自分で写真を貼り付けて簡単にパネルを作れるキット。 手のひらサイズなので気軽に夏の思い出を飾ることができます。 こちらも側面の色は黒・白・ゴールドの3種類から選択可能で、今回は夜の景色に馴染むよう黒を選びました。
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