寒い季節は、家の中にこもりがち。長い時間をリビングや自室で過ごしていると「もっと部屋を充実させたい」「部屋に変化が欲しい」と感じる方も多いかもしれません。
今回はそんな模様替えが気になっている方に、手軽に試せる模様替えテクニックをご紹介!新しく家具を買ったり、今ある大物家具を移動させたりする必要はありません。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まずは「壁」から変えてみよう
部屋の印象を変えるための一番の近道は、壁の印象を変えること。面積の大きい壁は部屋作りの難敵ですが、うまく利用すれば簡単に模様替えを成功させることができるんです。
例えば、リビングの白い壁...。
すっきりシンプルとも受け取れますが、シンプルすぎて寂しい印象も。ここに写真を飾るだけでも、お部屋の雰囲気がぐっと明るくなります。
飾る写真選びのポイントは、色味を考えて選ぶこと!今回は趣味のキャンプでがんばって撮影した夕日の写真と、旅先で写した思い出の写真からセレクトしました。
キャンプの写真に合わせて赤やオレンジが入ったものを意識して選んだので、全く違うテイストの写真を3枚飾ってもまとまりが生まれています。飾り方のポイントは、まず先にメインの大きな写真を貼る場所を決め、少しずつ上下にずらしながら3つの写真が大きな三角形を描くように配置すること。まっすぐに並べて貼るよりもおしゃれな印象に仕上がります。
テーブルの上も立派な"空間"
壁の次に空間を持て余してしまうのが、ダイニングテーブルの上。食事のとき以外は特に置くものもなく、がらんとした空間を生みがち。
そんなダイニングテーブルの上を彩るのにおすすめなのが、大きめのトレーとフラワーベースの組み合わせ。
フラワーベースだけをダイニングテーブルの上に置いてしまうと「食事時に邪魔になってしまうのでは」と気になってしまいますが、フラワーベースの下にトレーを敷いておくと邪魔になった時の移動も簡単です。
最近流行りのテラコッタカラーでまとめたテーブルセッティング。トレーも土を感じさせるフラワーベースとの統一感を意識して、藤でできたものをチョイスしました。フラワーベースをテーブルの中央に配置するのは、「少し大胆すぎるかも?」と気がひけるかもしれませんが、移動させることも考えて空間作りをすると挑戦しやすいですよね。
複数のものを飾るときは、それぞれの小物の高さをバラバラにすると◎。アクセントがついて、バランスが良く見えます。
模様替えの味方、ファブリック類
続いて注目したのは、ソファーの上。雑貨屋さんの店頭には季節ごとにその時期にぴったりな素材のクッションカバーが並びますが、ご自宅で四季に合わせてクッションカバーを変えることをしていない方も多いのでは?
通年で使える素材は便利ですが、その時期にしか使えない素材を空間に取り入れると一気に季節感のある佇まいに!
今回は寒い時期にぴったりな温かみを感じる色と素材をセレクト。印象の強い暖色系を、柔らかい雰囲気のアイボリーが中和してくれています。少し厚手の布やファーといったファブリック類は冬にぴったりで、置くだけでソファーが冬仕様に変わるから不思議です。
できあがったら全体をチェック!
模様替えをする時は、全体のテーマを最初に考えておくことも大切なポイント。今回はボヘミアンな要素を取り入れつつ、温かみのある素材やカラーで冬の季節感も意識しました。模様替えを終えたら少し引いた場所から部屋全体を見渡して、変な空き空間が生まれていないか、やりすぎ感がないかをチェック。季節によってテーブルの下のラグを変えるのも◎です。
写真や小物、ファブリック類を使った模様替え、いかがでしたか?
「壁に飾った写真」「小物の色合い」「ファブリックの素材」のポイントは、他の季節でも応用できるので、冬の部屋を楽しんだ後は春や夏にも模様替えを楽しんでみてくださいね。その時々の流行も取り入れて、過ごしていて幸せな気持ちになる部屋作りを目指しましょう。
Styling by 五十嵐舞
Photo by 土田凌
Writing by 佐々木愛