アクセサリー、雑貨、うつわ..お気に入りのアイテムたち。みんなに自慢したくて写真撮影してみるけれど、いまいち写真に雰囲気が出ない。インスタでよく見るおしゃれな写真とどこが違うの?そんな方にぜひ読んでいただきたい、商品撮影とスタイリングのコツをご紹介します!

教えてくれたのは、プロップスタイリスト(小道具・アイテムを使った空間スタイリスト)の西村有さん。家にあるものを使って、誰でもすぐに実践できるスタイリングのコツをレクチャーいただきました。

写真映え間違いなし!あると便利な脇役アイテム3つ

2011_02_02jpg.jpg

まずは、準備しておくと商品がグッと魅力的に見えるアイテムをご紹介します。下に敷いたり、横に添えたり...それだけでおしゃれなスタリングが可能に。

  • 白い布

白い布は、1枚持っていると重宝する万能アイテム。どんなアイテムにも合うので使い勝手がよく、背景がシンプルになることで商品の質感やディテールが際立ちやすくなります。自宅の机の素材がアイテムと合わない時などに、さっと敷いてみましょう。少しシワのあるリネン生地も、雰囲気が出るのでおすすめです。

  • 洋書

英字が書かれた洋書の上にアイテムを置くことで、一気におしゃれな雰囲気に◎。背景として下に置くもよし、ちょっとした撮影小物として添えてもよし、シーンのアクセントとして使えるアイテムです。

  • 花や植物

背景が物足りない時、植物やお花を隅に映りこませてみましょう。ポイントは少し見えるくらいの割合でいれること。撮りたいアイテムをメインとしながら、前ボケ(前景のボケ)として使ってみると、雰囲気のある写真に仕上がります。

【被写体別】スタイリングの実践ポイント

ここからは、スタイリングの実践編。アクセサリーやコスメなど、被写体別に上手なスタイリングのコツをご紹介します。前述した撮影小物の取り入れ方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • アクセサリー 編

街中で見つけたかわいいアクセサリー。せっかくのお気に入りなら尚更、きれいに撮ってSNSにアップしたいですよね。リングやピアス、ネックレスなどアクセサリー類だけでなく、サイズの小さいものを撮影する時にも応用できます。「自分でハンドメイドした作品をきれいに見せたい」という人も、ぜひ覚えておきましょう。

2011_02_03.jpg

小さいサイズのものは商品にグッと寄って撮るため、ニュアンスがあって被写体とマッチする素材感の撮影小物を選ぶと素敵に仕上がります。使う面積が狭いので、洋書や手持ちの洋服の端っこを背景として使ったり、お皿やトレーに乗せても◎。

2011_02_04.jpg

お皿を使用するときは、色味はなるべく控えめで、かつ絵柄も落ち着いた印象のものが背景として使いやすいです。白い布×白の陶器を組み合わせて全体のトーンを統一すると、スタイリング上級者感が出ますよね。

  • コスメや雑貨 編

2011_02_05.jpg

コスメや雑貨は普段そのアイテムを使用している場所で撮ると、ナチュラルで自然な雰囲気に。また、+αのテクニックとして「空間の奥行き」を活用するのもおすすめです。手前に植物や花を置いて前ボケを作ったり、あえて鏡にものを映りこませたりすると、写真に奥行き感が出ます。

  • うつわ・カップ 編

2011_02_06.jpg

平らなお皿を机の上に置いてそのまま撮影すると、のっぺりとした印象になりがちです。そんな時こそ、脇役アイテムの出番!カトラリーを添えたりお菓子を乗せたりするとメリハリのある画になります。ここでも洋書や白い布を使用しても◎。

2011_02_08.jpg

マグカップなどは机の上に置いた状態でもいいですが、手に持って撮影しても温もりや背景の奥行き感が出るのでおすすめ。真っ白な壁だと少し寂しく感じる時は、後ろにグリーンやポストカードなど飾りのある壁を探して少しぼかすと、よりおしゃれな雰囲気になります

手に持った時に映り込む服の袖やネイルで、季節感を演出するのも上級テク。チラッと見えるニットの袖口が温かみをプラスしてくれますね。

  • 花・植物 編

2011_02_09.jpg

脇役アイテムとしてだけでなく、メインの被写体として植物を撮るシーンもありますよね。大きな花や植物は、机や棚だけでなく椅子も活用してみましょう。少し物寂しい場合は、トートバックやストールなどを椅子にかけたりするとさらに雰囲気がアップします。

初心者でもきれいに撮れる「自然光」を活用しよう

おうちの中でいざ写真撮影!と、その前に押さえておきたいポイントが「光」です。「明るいほうがいいから」と照明をつけて撮影している方も多いのではないでしょうか。でも実は、照明を落としたほうが被写体そのものの色を出せて、きれいに撮影できる場合も多いんです。

2011_02_10.jpg

左:照明あり 右:照明なし

例えば左の写真のように、オレンジ色の電球の下で撮影すると、白いカップに色が被ってしまい被写体本来の色が出なかったりします。それでは少しもったいないですよね。

また、フラッシュも室内撮影ではできるだけ使わないほうがベター。夜間屋外など暗い場所で役立つフラッシュ機能ですが、上手に使いこなせないと明るくなりすぎてしまったり、のっぺりとした印象になってしまうことがあります。

2011_02_11.jpg

アイテム撮影をする際は、日中の明るい時間帯&直射日光を避けてカーテン越しで撮るのが簡単かつきれいな写真を撮るポイント!影もあえて入れてみると、雰囲気のある写真になります。さまざまな角度から、アイテム自体が一番美しく見える角度を見つけて撮影してみましょう!

お気に入りの写真は作品集のように1冊にまとめて

2011_02_12.jpg

お気に入りのアイテム写真が撮れたら、フォトブックにして手元に残してみませんか?富士フイルムの「PhotoZINE」ならスマホで簡単に作って注文できるうえ、お値段もお手頃なので気軽に楽しめますよ。

2011_02_13.jpg

複数枚レイアウトも可能なので、まるで自分だけのカタログのような1冊が作れます。自分で作ったアクセサリーや雑貨の写真を作品集のようにまとめるのも素敵ですね。

自宅でもできる商品撮影とスタイリングのコツをご紹介しました。普段スマホで何気なく撮っている小物や雑貨も、ちょっとした工夫でぐんと魅力的に見せることができます。簡単に取り入れられるものばかりなので、ぜひ実践してみてくださいね。

Styling & Photo by 西村有

Photo by 大童鉄平

PhotoZINE / Bookタイプ
写真や言葉を"ZINE(=ハンドメイドの本・雑誌)"にできるサービス。レイアウトデザイン、サイズ、ページ数のバリエーションが豊富。無線綴じで、背表紙にも文字を入れられるので、本棚に並べてもすっきり!めくりやすい紙なので、さながら本のような1冊に。
この記事をシェアする

New
最新の記事