Instagramのフォロワー数4万人、等身大の飾らないライフスタイルが注目を集めているインスタグラマーのmakiさん。

makiさんが撮るのは、朝のコーヒータイムや0歳の娘さんのお昼寝など、一見どんな家庭にもあるような日常風景。にもかかわらず、どの瞬間もキラリと輝き、まるで幸せのお裾分けをいただいているかのよう。そんなmakiさんの写真の魅力を探るべく、前編では、makiさんがおうち写真を撮るようになった背景と、その意味についてお届けします。

幼い頃から、カメラと写真はいつも身近に

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---- makiさんのInstagramを見ていると、まるでインテリア雑誌のように素敵なお宅の写真に憧れてしまいます。写真を撮り始めてどれくらいになりますか?

makiさん:本業はアパレル関係の仕事をしていて、写真は趣味なんです。ただ、カメラ好きな父親の影響で、昔から写真を撮ったりプリントしてまとめたりするのがすごく好きな子どもでした。今は自分で買ったデジタル一眼レフを使っていますが、その前は、父から譲り受けたフィルムカメラを愛用していました。

---- てっきり写真関連のお仕事かと思っていました。昨年には写真展も開催されましたよね?

makiさん:はい。友人と2人で、それぞれ好きなテーマで展示し、私は「日常」の記録を展示しました。地元の西宮で、高校生の頃からずっとプリントをお願いしている写真屋さんがありまして、その併設のカフェで写真展をやらせていただくことになりました。

他にも、過去にはインテリア雑誌の表紙に選んでいただいたり、嬉しいことに最近では、大好きなラジオDJが主催するイベントのフライヤーに写真を使っていただいたりも。Instagramを介して世界が一気に広がりましたね。

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---- テーブルセッティングや盛り付けにこだわった写真は、まるで映画のシーンのよう。こだわりの秘訣は?

makiさん:秘訣と言うほどのことでもないのですが、すべて、「毎日を楽しく暮らすために」やっていることですかね。好きなお花を飾ったり、テーブルクロスを敷いて朝ごはんをカフェ気分で食べたり、夕食後にはキャンドルを焚いて旦那さんと紅茶を飲んだり......そんな風景は、我が家では日常のこと。例えば、私は1日に一度はゆっくりお茶をする時間がほしいんです。なので、午前中に家事を一気に終わらせる、などのゆるいルールを設けて、その時間を確保するようにしています。

辛かった日々を、暮らしの工夫と写真が支えてくれた

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---- 写真のアウトプット先として、Instagramにたどり着いたのはなぜですか?

makiさん:一人暮らしを始めた10年ほど前、自宅を自分の好きなようにできるのが楽しくて、楽しくて。私がInstagramを始めた当時はまだ今ほど浸透していなかったので、フォロワーも身内だけで、最初は自分の記録用として投稿していました。それをずっと続けていたら、2年ほど前からフォロワーさんが少しずつ増えて、2020年には新たに1.5万人ほどの方がフォローしてくださったんです。

---- どのようにフォロワー数を増やしていったのですか?

makiさん:フォロワー数を増やそうと思ったことはなくて、私自身も正直驚いているんです。フォロワーさんからよく質問をいただくのですが、聞いてもらうほどのことはしていないと恐縮しちゃいます(笑)。

ただ、コロナ禍で外出が難しくなりおうち時間に興味をもつ方が増えた、そんな時代の流れと偶然重なったのだと思います。私自身、昨年はアパレル業が休業になり、妊娠中のつわりもひどく、家にこもりっぱなしで憂鬱になっていました。

そこで、どうにか毎日のことを楽しみたくて、ちょっと特別なごはんを作ってみるとか、お花を新しくしてみるとか、家の中で工夫をするようになったんです。

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---- Instagramの写真は、そんなmakiさんの日記だったんですね。

makiさん:そうなんです。だから、あまり作り込まないようにしています。やりすぎてしまうと、一体誰のための記録なのかわからなくなってしまうので。写真に日々の思い出を閉じ込めておくというか。この日、つわりでしんどかったけど、せめて、という思いでパンケーキを焼いたな...とか、どの写真からもその時の満たされた気分を思い出せるんです。

撮りたいのは、暮らしの延長線上にある特別な瞬間

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あっという間にすぎる毎日だからこそ、形にして残していつでも眺められるように。

---- 写真を撮りたいと思うのはどんな瞬間ですか?

makiさん:日常のちょっとした瞬間にたくさんあります。例えば今朝は、ソファで旦那さんが娘と遊んでいたんですけど、その様子がとてもかわいくて「あ、今撮りたい!」と直感で思いましたね(笑)。

他にも旦那さんと娘がお風呂に入っているところや、朝起きてパジャマのままゴロゴロしているところとか。なんてことのない家族のワンシーンですが、私にとっては撮影したくなる、たまらなく愛おしい光景です。

---- 日々の延長線上にある宝物のような瞬間を切り取ったのが、makiさんの写真なのだと思います。makiさんが思う、豊かな暮らしとは?

makiさん:特別なことは求めていなくて、日常が当たり前にあることが幸せなんです。幸せの沸点がかなり低いタイプなんです(笑)。

妊娠中、特別な日でもなんでもなかったんですが、旦那さんとパンケーキを焼いて食べたことがありました。その時、ふいに涙が溢れてきて。コロナで外出できないうえ、つわりもしんどい時期だったので、こういうことができて「幸せだなぁ」と思ったんですよね。

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思い出のパンケーキの食卓もプリントして残されていました。

---- 素敵なお話!そんな幸せのカケラのようなものが、makiさんの写真に表れているのかもしれませんね。お子さんが生まれてから、撮る写真に変化はありましたか?

makiさん:娘が生まれてから、時世的にさらにおうち時間が増えたこともあって、SNSやショッピングサイトを見るなど携帯を触る時間が増え、そんな自分がすごく嫌になりました。

そこから脱却するために、ずっとしまいこんでいた一眼レフをもう一度使ってみようと思い立って。そうしたら熱中しちゃって、携帯の存在をあまり気にしなくなったんですよね。Instagram用の写真もこれまでは携帯で撮っていましたが、以来、その一眼レフで撮るようになりました。

写真を飾るハードルがぐんと下がる、ウォールデコ「カジュアル」

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---- 今回、ウォールデコの中でも「カジュアル」を選ばれたのはどうしてですか?

makiさん:我が家にはスタイリッシュなものやアーティスティックなものよりも、キッチュなものが多いので、カッチリした額入りの写真があると浮いてしまいそうな気がしたんです。それと、写真をできるだけ部屋に溶け込ませたかったので、仕様は「カジュアル」に、プリントの質感は落ち着いた光沢感のあるグロッシー面種を選びました。

---- 床に直置きとは思いつきませんでした!

makiさん:あれこれ試してみましたが、この形に落ち着きました。もちろん壁に掛けることもできるんですが、直置きにした時に、このラフな雰囲気が部屋にぴったりだと思って。写真を飾る、というよりも、お気に入りの雑誌を立てかけるのに近い感覚です。

「カジュアル」だと、大きいサイズでも軽いので、小さい子どもがいても安心です。写真を飾るのが初めてという方や、写真を飾るスペースがないという方にも、こういった形なら取り入れやすい気がしますね。

後編では、makiさんの写真のアウトプットについてや、制作のモチベーション、また今後の展望についてもお伺いしていきます。お楽しみに。

makiさん(@mk11929)

Instagramで、家族との愛すべき日常風景を発信。暮らしを豊かにするアイデアや、おすすめアイテムの紹介も。2020年9月には展示会も開催。

makiさんが審査員を務めるInstagramフォトコンテスト「#お部屋に飾りたい1枚」を開催中!6/30まで開催中ですので、ぜひ奮ってご参加ください。

フォトコンテストの詳しい内容についてはこちらの記事をご確認ください。

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Photo by 桑原雷太

Writing by 池尾優

WALL DECOR(ウォールデコ)カジュアル
お気に入りの写真をパネル加工できるサービス。お部屋の広さやシーンに合わせて写真の大きさやパネルのタイプを選べます。お気に入りの写真を選べば、額装されて届くのであとは飾るだけ。簡単にお部屋の印象を変えることができますよ。makiさんはお部屋になじみやすいカジュアルタイプをお選びいただきました。
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