ファッションのように、インテリアも気分や季節に合わせてアップデートしたいもの。でも、家具を動かしたり、新しい小物を買い足したりするのは大がかりで大変ですよね。
そんなときにおすすめなのが、「写真を飾る」こと。写真を軸に空間を考えるだけで、驚くほど手軽にお部屋の印象を変えることができます。
今回は、インテリアスタイリストの五十嵐舞さんに、写真を飾ってお部屋をすてきにアップデートするコツを教えていただきました。
五十嵐 舞(WEB・Instagram)
プロップスタイリスト / インテリアスタイリスト
香川県生まれ、東京都在住。インテリア関連の仕事に従事。店舗運営を経験後、アメリカ出店プロジェクトチームに在籍。それまでに培った感覚を活かし、2018年よりスタイリストとして独立、活動開始。書籍、広告、WEB、イベントにてライフスタイルシーンからインテリア、商品のスタイリングまで多岐に渡って手がけている。
今回、プリントから額装まで仕上げるサービス+preciousシリーズから「+precious frame #002」と「+precious frame ROUND by karimoku」を使ってコーディネートしていただきました
まずは小さなスペースを活用。気軽に取り入れやすい写真の飾り方
写真を初めて飾る方は、飾る枚数、場所、サイズなど、どこから考えていいのか迷ってしまうかもしれません。そんなときにおすすめなのが、ベッドサイドのサイドテーブルのような小さなスペース。
五十嵐さん:スペースが限られていると、難しく考えなくても、写真を1枚置くだけで空間が整います。
写真を飾るときに意識したいのが、フレームやマット(台紙)選び。インテリアに馴染ませるなら、空間との調和を意識しましょう。
五十嵐さん:フレームの色や素材感を、飾る場所のインテリアに合わせるとトーンがまとまります。今回は、白と木目がメイン、アクセントカラーがブラックの空間なので、ブラックラインの入った白のマットに、ウォールナットのフレームを合わせました。
どんな写真を選ぶかも大切なポイント。寝室なら、落ち着いた雰囲気のものがおすすめです。人物写真の場合は、風景が多めの"引き"のカットや、横向き・後ろ向きなど視線が外れている写真を選ぶと、アートのような印象になり、空間に自然に溶け込みます。
●もっとこだわる 1POINT●
写真の色味がカラフル・彩度が高すぎるものはインテリアに馴染みにくいことも。落ち着いた色味のものを選んだり、写真に彩度を下げる加工をしたりするのも◎
インテリアがグッと引き締まる。壁に写真を飾るコツ
「お部屋の雰囲気を変えたいけれど、どこから手をつければいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そんなときは、まず"壁"に注目してみましょう。
五十嵐さん:壁はお部屋のなかでも、大きな面積を占める場所。そこにポイントをつくることで、インテリア全体がぐっと引き締まります。写真は自分で好きなものを選べるので、ポスターよりも取り入れやすいんですよ。
飾る写真やフレーム、周りのアイテムとの組み合わせ次第で、好みの雰囲気を自在につくれるのも魅力です。
壁の活用法① 複数枚を組み合わせて、楽しい"写真コーナー"に
枚数をたくさん飾りたい場合は、玄関やリビングの棚の上に"写真コーナー"をつくるのがおすすめです。
五十嵐さん:最初にメインカラーを決めてから、写真・フレーム・小物を選ぶと、きれいにまとまります。今回はグリーン×ブラウンを中心にコーディネートしました。

カラーの合わせ方は、簡単。写真の中にグリーンが入っていれば、別の写真のマットや棚上のキャンドルの器もグリーンに。写真の色、フレームやマット、小物の色味をリンクさせることで、統一感のある空間が完成します。
逆に、ご自宅にある小物に合わせて写真やフレーム選びをしても◎。「+precious frame #002」は10種類のマットと2色のフレームから選ぶことができるので、自由な組み合わせが可能です。
インテリアに馴染みやすいのは風景写真ですが、お子さんや家族の写真を飾りたいという方も多いはず。
人物写真を選ぶ場合には、先ほどと同じく、引きの風景メインの写真や、目線の外れた写真を混ぜることで自然な雰囲気になります。
五十嵐さん:人物写真で組み合わせるときには、手元や足元だけのカットを組み合わせるのもおすすめ。普段から手元や足元を撮っておくとベストですが、撮っていないという方もトリミングすればOKです。
●もっとこだわる 1POINT●
複数枚をうまく飾るコツは、枚数を奇数にすること。縦・横を混ぜて、ランダムに組み合わせながら、ベストなバランスを探してみてください。
壁の活用法② とびきりの1枚は、大きめフレームでリビングの主役に
写真をもっとインテリアの主役にするなら、リビングに大きめのサイズのフレームを1枚飾ってみましょう。
五十嵐さん:何もない壁に飾るよりも、ソファのような家具の上に配置するとバランスが取りやすいです。
これまでと同様、カラーをインテリアに合わせるのがポイント。ウッドフレームは木製の家具と相性がよく、自然と空間に馴染みます。
飾ったのは、日本を代表する木製家具メーカー「カリモク家具」とコラボした、やわらかな曲線の壁掛けフレームが特徴の「+precious frame ROUND by karimoku」。木の風合いや温かみを感じられる天然木のフレームが写真の魅力を引き立ててくれます。
五十嵐さん:グレー背景の家族写真には、同じ色合いのライトグレーのマットを組み合わせました。フレームは、濃いめの「ウォールナットナチュラル」をチョイスすることで、全体的に落ち着いたトーンに仕上げました。
周りの小物も、同じトーンにすることを意識して。ブランケット、クッションカバー、ランプなど、空間に合わせたカラーのものを選ぶと統一感が生まれ、インテリアとしてまとまります。
五十嵐さん:こちらは、同じ場所で別の写真を組み合わせたスタイリング。選んだ写真のカラーに合わせて、フレームはナチュラルな「ピュアオーク」を、マットはベージュを選んでみました。小物もホワイトを多くすることで、全体的にナチュラルで柔らかいトーンになります。
●もっとこだわる 1POINT●
全員正面を向いた家族写真もすてきですが、インテリアに馴染ませるなら、やっぱりおすすめは目線を外した自然な写真。サイズが大きい分、全体の色味が落ち着いたトーンの写真を選ぶことも大事です。
写真なら、気軽に模様替えを楽しめる
写真の魅力は、季節や気分によって飾る写真を選べること。飾る写真を軸にしたコーディネートを心がければ、空間の印象もさりげなくアップデートできます。
家具を買い替えなくても、壁を彩るだけでお部屋は見違えるもの。まずはお気に入りの1枚から、お部屋のアップデートにトライしてみてはいかがでしょうか。
Styling by 五十嵐舞
Photo by 杉保毅留
Writing by 秋山史織








