日常のワンシーンを切り取ったような写真たちを、日々Instagramでアップしている関恵理子さん。特に二人のお子さんたちの写真は、そのときの感情や、その場の温度感が伝わってきそうなほど。
そんな関さんに、今まで撮影したお子さんたちの写真を使用し、フォトフレーム付き写真プリントサービス「+precious」シリーズから、3枚の写真を選んで飾る「+precious frame #003」を制作していただきました。
お子さんの写真を撮ることは、愛情を伝えることだと語る関さんに、撮影時のマイルールや、写真をカタチにする意味について伺いました。
関恵理子さん(@hoshiwonderful)
1985年生まれ、宮城県出身。フォトグラファー相武えつ子氏に師事。2児の母。身の回りの風景や子どもたちの日常をフィルムカメラとデジタルカメラで撮影し、SNSで投稿している。
飾らない日常のリアリティを、フィルム写真で切り取る
関恵理子さんのInstagram(@hoshiwonderful)より
----お子さんの写真は、いつもどんなカメラで、どのように撮影されていますか?
関恵理子さん(以下、関さん):カメラはデジタルもフィルムも両方使っていますが、日常を撮影するときは、フィルムカメラを使うことが多いです。
フィルム写真は、フィルム購入や現像にコストがかかるので、1枚1枚が大事。「残しておこう」という気持ちが湧いてくるんです。
「1シーン2枚まで」と決めて撮影しているので、自然な写真が撮れて、見返した時に当時の思い出が溢れてきます。
フィルムは"きれい"に写りすぎない良さがあります。例えば、散らかった部屋でもフィルム特有の質感でどこか味わい深く写る。だから、その時の「今」がわかる瞬間を、気負わずに残せるのも魅力です。
写真を撮ることは、母の「好き」を伝えること
関恵理子さんのInstagram(@hoshiwonderful)より
----ほかに、お子さんたちを撮るときの"マイルール"はありますか?
関さん:写真を撮りにいくとき、何か"お楽しみ"をセットにすることでイベント性を持たせて、子どもたちが楽しんでくれるようにしています。
例えば、桜と一緒に子どもたちの写真を撮りに行きたいときは「お花見ピクニックに行こう!」と誘ってみたり。
----イベントとして楽しむ、すてきですね。日々写真を撮るなかで、お子さんの成長を感じる瞬間はありますか?
関さん:最近、撮影しているときに「お母さん、これは撮らなくていいの?」と言われることがあって。子どもたちは、私がいつも撮りがちなアングルやポーズなどを覚えているんです。
それって、私が「あなたのここが好きだよ」と言葉に表さなくても、本人に伝わっている証拠なのかなって。それを積み重ねていくことで、「好き」の成分が子どもたちのなかにストックされていくような気もして。
そんな風に写真を通して心を通わせることができること自体も、ひとつの成長とも言えるのかなと思いますし、嬉しくなる瞬間です。
----写真が親子のコミュニケーションになっているんですね。お子さんの写真を、カタチにして楽しむことはありますか?
関さん:額装して飾るのは七五三のような家族写真がメインですが、フォトブックは定期的につくっています。旅行や卒業式など、その都度テーマを決めてつくることが多いです。
ふとフォトブックを開いて「このとき、こうだったね」と会話が生まれることがあって、写真がコミュニケーションのきっかけになってくれているなと思います。
とっておきの3枚だからこそ伝わる、子と母の成長
「+precious」シリーズの「+precious frame #003」縦タイプ
----今回、お子さんの写真で「+precious frame #003」を制作していただきました。製品を手に取ってみたときの率直な感想をお聞かせください。
関さん:まず、サイズ感がかわいいなと感じました。仕上がりの寸法はサイトで見ていて、1枚がL判よりも小さいんだなとは思っていたのですが、実物になるとまた印象が違って。
質感も、マットで絵画のような雰囲気もあり、それぞれは小さいながらも「大事な1枚」だと感じられるクオリティだなと思いました。
----「縦タイプ」は、息子さんの写真でしょうか。どんな想いで写真を選びましたか?
関さん:息子の「顔芸作品集」がテーマです。一番上はスイカをくり抜いたシンプルな作品、真ん中は福岡土産のお菓子を使いつつ、口元の表情もプラスした作品。
そして一番下に入れたのは、私が昔の富士フイルムのCMを思い出してリクエストしたものです。デーモン閣下のお面を、息子が手作りしてくれました。
「+precious」シリーズの「+precious frame #003」縦タイプ
それぞれ5歳、8歳、9歳のときの記録として縦にレイアウトしたのですが、こうして並べると、お面のクオリティや、表情の作り方に技術の向上が感じられるなと。
それに、1枚目から3枚目までが約5年間あるので、撮影する側の私自身にとっても、母としての成長記録でもあるかなと思っています。
「+precious」シリーズの「+precious frame #003」横タイプ
----「横タイプ」は、いかがでしょうか?
関さん:こちらは、「兄妹の日々」をテーマに選びました。一番左はかき氷を食べて舌の色を見せている写真。真ん中は背景のさくらんぼのかわいさと対照的に、喧嘩をしたあとでちょっと距離のある写真。そして一番右は、旅先のプールではしゃいでいる写真です。
顔を寄せ合うほど仲良しの日があれば、喧嘩して一歩距離を置くような日もある。二人が大人になったときにどんな関係性になるかはわかりませんが、お互いの距離が近づいたり離れたりするのは、二人が成長過程であるからこそ。
そんな今だから感じる「揺らぎ」を表現できたらいいなと思い、この3枚を組み合わせてみました。
----3枚を選ぶうえで、気をつけたことはありますか?
関さん:何か縛りがないと選びにくいので、自ら条件をつけることで3枚の組み合わせをより楽しみながら選びやすくなりました。
今回制作したときは、「縦タイプ」は写真の構図が一緒、「横タイプ」はトリコロールカラーの写真で統一することで、3枚の一体感が出たと思います。
「+precious frame #003」横タイプの写真と同じポーズの息子さん
----縦タイプと横タイプで、写真選びの違いはありましたか?
関さん:縦と横で、3枚の写真を見るときの「目線の動き」が違いますよね。縦は、上から一枚ずつ。
横は、3枚同時に視界に入る。それを考えて、「縦タイプ」は1枚でも個性が強い写真を、「横タイプ」は3枚の組み合わせで良さが引き立つ写真を選びました。
「横タイプ」の写真は、色に統一感があるからこそ、微妙な兄妹の距離感の違いが際立つ作品になったと思います。
写真はカタチにすることで、より鮮明に思い出を残せる
「+precious frame #003」縦タイプをお部屋に飾った様子
----それぞれ、おうちのなかで、どんな風に飾りたいですか?
関さん:家族みんなが目にするリビングがいいかなと思っていますが、「縦タイプ」は個性が強い写真なので余白をたっぷり取れる場所がいいかもしれません。
「横タイプ」はどれも何気ない瞬間の写真なので、他の額装した写真とも組み合わせても良さそうです。日常のカケラが集まった空間が作れたらいいなと思っています。
「+precious frame #003」は木製フレームなので、和室にも合いそうですね。
天然木フレームがインテリアに馴染みやすい「+precious frame #003」
----今回のように、写真を「カタチにする」ことの良さは、どんなことだと思いますか?
関さん:写真をカタチにする良さは、「思い出せること」「忘れないこと」「次につなげられること」の3つだと思っています。
毎年、写真入りのカレンダーを作っているのですが、ちょうど1年前に撮影した写真を入れているのでリマインダー的な役割をしてくれます。
例えば8月は花火の写真だったら、「そういえば花火大会があるな、行かなきゃ」というように「思い出せる」きっかけになってくれます。
あと、写真をプリントすると、裏に文字を書き込んだり、フォトブックなら一緒にコメントも添えたりすることができるのも良いですね。
遊園地に遊びに行ったときの写真なら、身長制限で乗れなかったことをコメントで添えておくと、「このときはまだ100cmにとどいてなかったんだ」と、ひときわ鮮明に残せる。
そのときの感情を「忘れない」でいさせてくれます。

「+precious frame #003」の裏面にはメモが書けるスペースが
ちなみに、「+precious frame #003」は、裏面にメモを書くスペースがあるのがいいなと思いました。
実際に子どもに書いてもらいましたが、まだ辿々しい筆跡も今だけ。何年後かにはもっと上手に書けるようになって、このあどけなさが懐かしい日がくるのかもしれませんね。
「次につなげられること」は、写真を子どもと見ているときに実感します。今回も、子どもたちと一緒にかき氷で舌に色が付いた写真を見ながら「このときはブルーハワイとイチゴだったから、次はメロンを食べて緑色にしたい」という話をしました。
楽しかった思い出の写真が、また次の行動につながるんです。データで格納しているだけでは会話が生まれないので、目に見えるカタチになっているからこそ感じる魅力だと思います。
Photo by 関恵理子
Writing by 秋山史織
