写真を撮っていても、カメラがうまく使えない、自分の写真に自信がないという方も多いはず。そんなときにぴったりなのがゆる〜いカメラ。誰でも気軽に写真が楽しめるカメラです。
ゆるカメラを知っていますか?
写真に自信がない方でもOK!な"ゆるいカメラ"。
細かなピント合わせや絞り調整、シャッタースピードなど露出設定を変えたりできないカメラのことです。そう、それはシャッターを切るだけのカメラなんです。「写ルンです」もその1つ。
今回は、「写ルンです」の先生・写真家こばやしかをるさんをお招きし、「写ルンです」を使って写真を素敵に撮るコツをレクチャーしていただきます!「写真と、ちょっといい暮らし。」編集部も一緒に冬の街歩きに出かけました。撮り比べもご紹介しつつ、楽しく撮影するポイントをお届けします!
より楽しく撮るコツ
- 被写体の探し方/見つけ方
「写ルンです」で撮影するポイントの1つが光を探すこと。
ワクワクの初ショットはシルエットを切り撮ってみました!影もくっきり映るので、冬の晴れた日は散歩しながらの撮影日和。
- 高さ/切り撮り方の視点を工夫する
写真を撮る高さや、切り取り方をちょっと変えてみるだけでも写真の印象はぐっと変わります。
どんな風に写っているのかは、フィルムカメラならではの撮ってからのお楽しみ。現像してから、友人と見せ合うのもおすすめです。きっと「こんな切り撮り方があったんだ!」と発見があるはず。
- 一歩前へ出て距離感に変化を
気軽にシャッターを切れるからこそ、思うままにパシャパシャ撮れます。そんなとき、一歩前へ出て、距離感に変化をつけるのも◎。自分が動いて被写体に寄って撮ってみましょう。
- スマホ撮影との比較をしてみる
同じシーンを「写ルンです」と、スマホの両方で撮影しておくと、撮ったあとにその違いを楽しむこともできます。色合いの印象がずいぶんと違いますね!
プラスアルファで変化をつける
- 虫めがね
さらにこばやしさんに教えていただいたのが、虫めがねをプラスする方法!虫めがねを「写ルンです」のレンズ部分に当てて撮ることで、より近くに寄って撮影ができるのだそう。マクロレンズのような仕上がりになることも。
こちらも写真が現像されるまでのお楽しみ。失敗したかな?というぼやっとした写真でもそれがまた味。偶然生まれるニュアンスを楽しんでみては?
- フラッシュオン
また、「写ルンです」の特徴の1つがフラッシュがついていること!約1〜3mまでの距離に届くフラッシュです。さっそく順光・逆光など、光の向きを意識してフラッシュを活用していきます。
順光の場合は、フラッシュなしでそのまま撮影してOK。でも逆光のときは、フラッシュをオンにすることで、しっかりと被写体を捉えることができます。影になっている部分がきれいに明るく写って◎。人物撮影で逆光の場合は、必ずフラッシュをオンにしましょう。
また、日陰や木陰、室内で撮影する場合もフラッシュをオンにすることがおすすめです。とはいえ、「"コントロールできない"ことが『ゆるいカメラ』ならではのおもしろい醍醐味でもある」と、こばやしさんが教えてくれました。
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こばやしさん、楽しい撮影アイデアをありがとうございました!後編では、「写ルンです」で撮った写真をプリントする楽しみ・飾る楽しみをお届けします!お楽しみに。
こばやしかをる(kobayashi kaworu)
写真家/クリエイター。エンジョイフォトルーム主宰。"写真を撮る・教える"写真家。スマホ、写ルンです~一眼レフまで幅広く指導。フォトアドバイス、制作・企画、執筆、プロデュース・ディレクションまでをフィールドとするクリエイターでもある。
日本カメラ社より「毎日が楽しくなる ご近所フォトのススメ」を共著にて発刊。FUJIFILM「スマホ写真センスアップ術」撮影・監修。
■写真展「ゆるカメ写真はじめました。」
こばやしさんが部長を務めるゆるカメ写真部。部員6名による、シャッター押すだけ!のゆる~いカメラで撮った写真展が開催されます。
会期|2019年3月19日(火)~24日(日)13:00~19:00 (最終日 17:00終了)
東京都 新宿区喜久井町29-12 artBLD 地下1階(地図)
★会期中の21(祝)・23(土)・24(日)は11:00オープン
★詳しくはこちら>>https://enjoyphotolesson.wixsite.com/eproom/single-post/20190201/yurukamephoto
Photo by 山田 健司
Writing by 渡辺 和