雑貨や写真で部屋をおしゃれに飾りたいけれど、和室だと難しそう......と思っている人も多いのではないでしょうか?実は、和室こそ空間をいかしながら飾るのにぴったりなのです。
Instagramで和室の暮らしを発信しているtomoさんにアイデアをいただきながら、和室ならではの特徴を活用した"飾るインテリア術"をご紹介します。

多国籍な雑貨や植物が和の世界観に溶け込んだ、自分だけの空間。

tomoさんの和室

一軒家に引っ越しを決めたとき、たまたま紹介されたのが日本家屋だったというtomoさん。雑誌の和室インテリア特集を眺めるのが好きだったこともあり、和の独特なムードが新鮮に思えたことから、和室のある家に決めたのだそう。

植物や本、ハンドメイド雑貨など、好きなものを自由に飾った温かみのある和室での暮らしをSNSで発信すると、共感するフォロワーがあっという間に増え、たちまち人気アカウントに。

tomoさんが運営するオンラインショップElää」でも展開している海外の雑貨たちも和の空間と調和し、唯一無二のインテリアをつくり上げています

出っ張りをフル活用。立て掛けたり吊るしたり、飾り方の幅が広がる

tomoさんが作る空間の魅力のひとつは、所狭しと飾られたジャンルレスなインテリア雑貨。障子などの出っ張りが多い和室ならではつくりを利用して、インテリアを散りばめています。

tomoさん:少し高い位置にある窓は、普段障子を開けっ放しにしていてレール部分にスペースができるので、レコードやWALL DECORのような写真を飾るのにちょうどいいです。晴れた日は背景の青空に写真が映えて、とても気持ち良い一角になるですよ。

ふすまに飾る障子や柱など直線的な設えのおかげで、ものが多くても視覚的にすっきりしやすい。

そんな窓際のアート感をさらに盛り上げるのは、壁に貼った窓の下のタペストリー。マクラメ編みのタイプはプラントハンガーとして利用しています。コットンの優しい風合いは和のムードにぴったりマッチ。小さな子どもがいたり、ペットを飼っていたりして、床にものを置きにくいときの飾り方としても参考になりそうです。

tomoさん:長押(なげし)の出っ張り部分にS字フックを引っ掛ければタペストリーやモビールを飾れます。紙や竹など軽い素材のものなら高い位置に飾っても安心。風で揺れる動きも見ていてなんだか癒されるんですよね。

長押と写真部屋を一周する長押のおかげで、さまざまなもので全体をぐるりと彩ることが可能になった個性的な和の空間。和室だからといってインテリアまで和風に寄せるのではなく、素材も色もテイストも、自由にチョイスするのがtomoさん流なのだそうです。tomoさん:すっきり整った部屋よりも、ものに囲まれているほうがほっとできるので、感覚に任せていろんな雑貨を並べています。とりあえず好きなものを飾ってみて、少し離れた場所から俯瞰し、何度もバランスを確認しながら配置しています。

畳の風合いを味方に。の質感はインテリアの引き立て役。

畳とウォールデコ

和風な風合いの畳は、インテリアの魅力を引き立てるのに効果的。自然素材が、温かみと立体感をプラスします。写真をただ置くだけでも雰囲気が出るので、難しいテクニックは必要ありません。

tomoさん:私は普段から畳に植物の鉢を置いているんですが、こうやってお花の写真と一緒に並べるのも一体感があっていいですね。素朴さがある畳は、植物を置くのも相性が良いのでおすすめです。

植物とウォールデコ自然光が入りやすい窓際には、植物と自然をモチーフにした写真を並べて。

砂壁の質感をいかした、本とアートのスペース

本棚と写真また、本の虫だというtomoさんの本棚スペースにも注目。仕事柄、PCの前で作業する時間が長いので、デジタルデバイスから離れて雑誌や小説、エッセイなど、紙媒体に触れることが息抜きになるのだといいます。

tomoさん:本棚だけでは収納が足りなくなって、ホームセンターで買ったブロックと板を組み合わせて段を増やしました。本の背表紙もインテリアの一部。ランダムに貼った写真の存在感と一緒に部屋を彩ってくれます。

また、本棚の後ろの壁は、ざらっとした質感のある和室特有の砂壁。そのテクスチャーをいかして写真やポストカードを飾るのもおすすめです。

tomoさん:ポストカードに手のひらサイズのハーフサイズプリントの写真を少し重ねたり、写真と写真の間隔の幅を変えたりしてラフに飾っています。砂壁でもマスキングテープで簡単に貼ることができますよ。

壁に貼り付けるのは写真のみならず、フライヤーやCDに封入されていた歌詞カードなどいろいろ。多種多様なほど、その人らしい味わい深い壁になります。

見せる収納で、押入れがワークスペースに変身。

押し入れ収納tomoさん宅では、押入れの襖(ふすま)を取り払い、見せる収納スペースとして使っているのだそう。本や雑貨を飾ってもなお十分な広さがあるので、PC作業をするデスクとして活用しています。

tomoさん:襖を無くすことで空間全体が広く見えるように。押し入れの中にも本棚が欲しかったので、りんご箱を重ねてつくってみました。りんご箱は安く手に入り、縦にも横にも置けるので、レイアウトを変えたいときにも便利ですよ。

押し入れと有孔ボード壁面の有孔ボードも、押入れの見せる収納にぴったり。フックを引っ掛けて、帽子や小物類をレイアウトできます。素敵な装丁の本のカバーが見えるように飾るのもおすすめです。

tomoさん:押し入れの手前の柱にも写真やポストカードを貼ると、空間に奥行きが出る気がします。マスキングテープで縦に並べて貼ると、きちんと感も出るのでおすすめです。

和室だから叶うインテリアは、わくわくできる要素がたくさん

tomoさんと和室和室は、飾り方次第で思った以上にオリジナリティあふれる空間にアレンジできます。特別な道具なんてなくても大丈夫。手持ちの雑貨や写真を温かみある和のテイストに織り交ぜて、のんびりゆったりくつろげる、自分だけの特別な場所に作り上げてみませんか?

tomoさん(@__to.m.ooo_______
自分らしく彩った和室での暮らしをInstagramに投稿すると、話題の人気アカウントに。自身がディレクターを務めるアパレルや雑貨を取り扱うオンラインショップ「Elää(エラ)」のラインナップにも注目。

Photo by tomo
Writing by 渡辺

WALL DECOR(ウォールデコ)
お気に入りの写真をさまざまなサイズや質感のパネルにプリントアウトできるサービス。部屋のテイストや気分に合わせてお選びください。 今回は、畳に置いて飾った6Pサイズ、襖や長押などの小さな出っ張りに立て掛けたスクエアmini、2つのサイズを使用しました。
ハーフサイズプリント
手のひらにおさまる小さなサイズの写真プリントです。複数枚を組み合わせて飾ったり、ポストカードやポスターと組み合わせたりして、お部屋のインテリアに。今回は、本棚や押し入れの壁に飾りました。
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