毎日作る手料理、週末に友人を招いたホームパーティなど、自宅でお料理の写真を撮るシーンは意外と多いもの。でも「なんだか、写真がキマらないなぁ」と思うことはありませんか?そのモヤモヤ、実は食器に原因があるかも!
そこで今回は写真と相性のよい食器の選び方と、コーディネート術をQ&A形式でご紹介します。ポイントを押さえるだけで、ぐっと写真映えのするテーブルコーディネートができますよ!
料理が映える器の選び方
Q.どんな形の器を選べばいいの?
A. 形によって、それぞれの使いやすさがあります。
中でもオーバル型は、サラダ、パスタ、グリル料理など様々な料理にマッチするのでおすすめ。
写真を撮る際に収まりがよいのは角皿です。長形の皿は長めの食材にぴったりですし、フィンガーフードなど小さな料理を並べてもおしゃれに見えます。カッティングボードもお料理が映えるので◎。チーズやハム類を盛るのが定番ですが、汁気のないお料理はなんでもOK。フルーツや、おにぎりを並べてもかわいいですよ。
Q.どんな色の器がおすすめ?
A.シンプルな白いお皿もいいですが、おすすめは黒、グレー、ブルーといった濃い色の器。
濃い色の器はどんな色の食材も彩りが際立ち、おいしそうに見えます。特にブルーは天然の食材にはない色なので色がバッティングせず、料理が映えるカラーリング。
一方、白いお皿は合わせやすく手に取りやすい反面、チーズや豆腐など淡い色の食材を乗せるとぼやけてしまうことも。
料理が苦手な人やテーブルコーディネート初心者の人ほど、濃い色の食器を選ぶと失敗しないですよ。
Q.どんな質感のお皿を選べばいい?
A. 艶のあるなし、厚みのあるなし、など質感によってお料理の見栄えも変化します。
アクセサリーを選ぶとき、くすんだ質感のもののほうが、肌馴染みがいいように、食器も艶が強すぎないほうが料理がおいしそうに見えます。最近は100円ショップなどでもデザイン性の高い食器が売られていますが、少し艶が強いのが難点。
ぜひ雑貨屋さんや食器屋さんをのぞいて、"艶"に注目してお気に入りの1皿を見つけてみては?
テーブルコーディネートのコツ
Q.どうすれば上手にコーディネートできる?
A.まずテーマを決めましょう。和洋中どんなテイストの料理を作るか、休日の朝ごはんなのか?誕生日のお祝いなのか?といったシーン設定もポイントです。テーマや目標を決めることでコーディネートがちぐはぐせず、統一感が出ます。
Q.コーディネートするのに、食器以外で必要なものは?
A.カトラリーとクロスはあると便利です。
カトラリーも艶が少ない方がカメラを向けた際写り込まないので◎。上級者はアンティークからセレクトするのも手。クロスは簡単に"こなれ感"を演出できる優秀アイテム。クセのない模様と素材で、くしゃくしゃとした質感が出るものを選びましょう。安価で手に入るので、様々な色や模様、素材のものを何枚か用意しておくといいですよ。全体的に色味が足りないときには、小さなグリーンを添えると食卓が華やぎます。
Q.そもそも、どうやってコーディネートしたらいいかわからない!
A.Instagramなどで「いいな」と思うコーディネートをしている人の写真をチェックするようにしましょう。まずはマネからはじめてOK。段々と自分の好みやセオリーがわかってきます。マネから徐々に自分のアレンジを加えて、オリジナルのコーディネート術を身につけていくのが上達への近道です!
上手にコーディネートしたら、いざ撮影!
Q.どんなアングルで撮影したらいい?
A.Instagramでは、真上からのアングルが人気ですが、お料理がおいしそうに見えるのは実は斜めからのアングル。料理の艶や照り、温かいお料理なら湯気も撮影できるので、よりおいしそうに撮影できます。撮影する際に横長の画角で撮る方が多いと思いますが、撮った写真を見てしっくりこないなと感じた時は縦長の画角も試してみると◎。横幅が狭い縦長の画角の方が、被写体の収まりが良く撮影しやすい場合もあります。
Q.どのように食器を配置すればいい?
A.全ての食器が画面に入るのではなく、一部画面から見切れている方がおしゃれに見えます。
食器を並べる際は、揃える場合はきっちり揃え、逆にズラす場合はしっかりズラしたほうがバランスがとれます。余計なアイテムが画面に入ってしまうと野暮ったくなるので、必ず片付けるようにしましょう。背景となるテーブルもポイントで、合板やフェイクの素材のテーブルだとせっかくの料理も映えません。写真がキマらないときは、テーブルクロスを敷いて撮影するといいですよ。
おいしそうに撮れた写真は記念にとっておこう
素敵なテーブルコーディネートができたら、撮影してシェア!さらにプリントアウトした写真をノートに貼ってスクラップブックを作るのも、料理や食事会の記録を残すことができておすすめです。
テーブルコーディネートを撮影する時は、横位置よりも縦位置で撮影すると余計なものが入り込まなくて◎。今回プリントに使用したのは「instax SHARE SP-3」。スマホのアプリを使えば簡単に四角にトリミングすることができます。トリミングのコツは、全体のバランス。テーブルの上の食器を全て綺麗に写そうと頑張るよりも、お皿が少し欠けても良いので全体の彩りや余白を意識して切り取るとおしゃれに仕上がります。
おうちご飯が楽しくなる季節、ぜひテーブルコーディネート術を磨いて、素敵に食卓を彩りましょう。
Photo by 土田凌
Styling by 菅野有希子
Writing by 小野喜子