「ペグボード」とは?
「ペグボード」とは、穴がたくさん空いている板のこと。有孔ボードやパンチングボードと呼ばれることもあるので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ペグボードの良いところは、穴にカギ状のフックを取り付けて壁に設置するだけで、ただの壁を収納に変えることができること。今回はそんな、手軽さと用途の多さで人気を集めているペグボードの使い方をご紹介します!
"かける"だけで、便利度UP
例えば使用頻度の高い帽子やマフラー、毎日持ち歩いている香水やポーチ、家のカギ。外から帰ってくるたびに片付けるのは面倒だけど、「まとめて置いておく場所がない」「とりあえずその辺に置いてしまっているので、部屋が雑然として見える」と悩んでいる方、いませんか?ペグボードを使えば、お出かけグッズの定位置を玄関のすぐ側に簡単に作ることができるんです!
用意するのは、ペグボードとフックだけ。フックの数や種類は収納したいものによって変わるので、自分の理想の収納作りにはどのアイテムが必要なのかをしっかりと考えることが大切です。
ペグボードもフックもホームセンターやネットショップなどで購入できます。小さいサイズのペグボードなら100円ショップや雑貨屋さんに置いてある場合もあるので、探してみてくださいね。
完成したのがこちら!ごちゃっと山積みになっていたアイテムも、こうして並べるとスッキリして見えますよね。
帽子やマフラーは、こんな風にシンプルに引っ掛けるだけ。ペグボードの便利なところは、引っ掛ける穴の位置を自分で調節できるところ。帽子の大きさやマフラーの長さによってベストな位置にフックを移動させることができるので、市販の帽子掛などよりも便利に使えそうです。
引っ掛けるだけなので、型崩れやシワにもなりにくく、出かける前に「身に付けたいのに状態が悪い」と慌てることも、これで無くなりますね。
ただ引っ掛けるだけでも◎ですが、もう少しインテリアを楽しみたいという方は、額縁を使ってみるのがおすすめです。今回はカギやアクセサリーといった大切なもの、外出時に身につけようと思っていてつい忘れがちなものを、白い額縁の中に集めて収納しました。茶色のペグボードに白い木の額縁が映えて、それだけでおしゃれな雰囲気に。額縁も釘で打ち付けたり接着剤で貼り付けたりせずフックに引っ掛けて固定しているので、飽きたらすぐに掛け替えることができるんです!
引っ掛けるのが難しいものを収納したい時に便利なのが、取っ手付きの収納ケース。ペグボードに引っ掛けるだけで引き出しのような役割をしてくれるので、細々した持ち物もスッキリとまとめることができます。今回は香水やポーチといった出かける時に持ち出すアイテムを収納しましたが、印鑑やペンなど玄関にあると便利なものをまとめておくのにもぴったりですよ。
"飾る"場所として使うのも◎
ペグボードの一番の魅力は「壁を傷つけない」ということ。壁に絵や写真を飾りたいけど、賃貸だと退居時の現状復帰が心配...という方も、ペグボードがあれば好きなものを心おきなく壁に飾ることができます。フックに引っ掛けて飾るだけなので、写真の付け替えも簡単です。
真っ白な壁だと写真をまっすぐに貼ったり、複数枚飾る時に写真と写真の間を均等に開けるのは難しいもの...。等間隔に穴が空いているペグボードは穴がガイドの役割を果たしてくれるので、レイアウトがしやすいのも便利です。収納だけでなく装飾にも使えるペグボードは、模様替えの強い味方になってくれそうですよね。
立てかけ収納は小さな物の整理にも便利
小さなサイズのペグボードなら、水回りや棚の中といった小スペースにも収納を作ることができます。例えばこういった細々したキッチン雑貨も、もっと使いやすく見た目も綺麗に収納することができるんです。
用意したのは小さめサイズのペグボードとフック、今回はペグボードに飾り棚を作ることのできる板とフックのセットも使用します。
でき上がりはこんな感じ。細々としたキッチン雑貨は、まとめて立ててしまうよりも風通し良く吊るして収納した方が清潔感もあって◎。
1つ1つを等間隔で並べることでバラバラのアイテムでも統一感が生まれます。
吊るすことのできるタイプは吊るす、直置きしたくないものは棚を作って置くなど、アレンジは自在。見た目もスッキリするので使いたい時に使いたいものをすぐに取り出せるのも便利です。
アイデア次第で色々な使い方ができるペグボード。釘で固定せず立てかけるだけでもOKなのも、魅力的なポイントの一つ。壁を傷つけずに設置することができるので、賃貸の方はもちろん、小まめに模様替えをしたい方、DIYに興味がある方にもおすすめです。板の大きさや色も豊富にあるので、自分の家にぴったりな1枚がきっと見つかるはず。材料も比較的簡単に集めることができるので、次の休日にでもぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
Photo by Warach Pattayanan (vvpfoto)
Writing by 佐々木愛