お子さんたちが生まれてから約9年間、家族の日常を切り取り続けてきたkazukiさん。子どもたちの温かく飾らない日常をとらえた写真は、SNSでも多くの方から愛されています。

今回、そんなkazukiさんに、富士フイルムの「ARTBOOK」を作成していただきました。写真の魅力を引き立てるダイナミックなレイアウトや、色再現に優れた紙が特長の「ARTBOOK」。

『OUR DAYS』と題された一冊には、パパであるkazukiさんならではの優しい距離感と、2人のお子さんの愛おしい日々がぎゅっと詰まっています。

自分で撮影した何気ない日常を、特別な「作品」へと昇華させることの魅力についてじっくりとお話を伺いました。

kazukiさん(@kazuki_225)
2人のお子さんの成長を温かく見守るような視点が感じられる写真が、Instagramで人気を集めている。デジタルとフィルム含めて複数のカメラを愛用。

常にカメラと共にある日々。「撮ろう」と意気込まない自然体の撮影スタイル

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----kazukiさんの写真は、どれも家族の自然な空気感がそのまま伝わってくる素敵なものばかりです。普段はどのようなきっかけでシャッターを切られているのでしょうか?

kazukiさん: 上の子がもうすぐ9歳になりますが、生まれてからずっと、生活の一部として常にカメラを持ち歩くことが習慣になっています。

遠出の時はもちろんですが、ちょっと近所の公園へ行く時や散歩の時も、必ず何かしらのカメラを携帯しています。家の中でも、撮りたいと思った瞬間にすぐ手に取れる場所にカメラを置いているんです。もう、カメラを持たずに子どもたちと外出する方が落ち着かないくらい、生活に染み付いていますね(笑)。

----まさにカメラが体の一部になっているのですね。カメラもいくつか使い分けをされているのですか?

kazukiさん: そうですね。元々は結婚する前に、妻に富士フイルムの入門機「X-T10」(現在は販売終了)をプレゼントしたのがきっかけで、すっかり富士フイルムのカメラが好きになりました。そこからミラーレス一眼の「X-Pro2」(現在は販売終了)を使い、今のメイン機はラージフォーマットカメラの「GFX」シリーズです。

フィルムカメラもたくさん持っていて、気づけばかなりの数になってしまいました(笑)。公園に行くときはコンパクトなカメラを持って行くなど、その日の行き先や気分に合わせて「今日はどれを持っていこうかな」と選ぶのも、毎日の楽しみになっています。

一歩引いたところから、そっと寄り添う「パパの距離感」

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----たくさんの写真を撮影するなかで、kazukiさんが特に「良い瞬間が撮れた」と感じるのはどんな時ですか?

kazukiさん: 子どもたちが何かに夢中になっていて、完全に僕の存在を忘れているような瞬間ですね。

家の中でお気に入りのおもちゃで遊んでいる時や、下の子が鉄棒で逆上がりの練習に熱中している時。外出先でも、夏休みに一心不乱に虫取りをしていて、こちらのことを忘れている時。
そうやって、子どもたち自身の世界に入り込んでいる時、その世界を邪魔しないようにそっと一歩引いてシャッターを切る。そんな風に撮った写真が、後から見返した時に一番「撮って良かったな」と思えるような気がします。

また、妻が撮る写真と比べると、父の目線で、少し離れた距離から子どもたちを客観的に見つめているような写真が多いです。その「少し離れた距離感」があるからこそ、子どもの邪魔をせずにその場の空気感や余白、余韻を写真に残せるのかな、と思っています。

日常写真を「ARTBOOK」に。何気ない日々が"作品"の佇まいに

----以前にも、富士フイルムのARTBOOK(アートブック)を作成していただきましたね。

kazukiさん: 当時、富士フイルムのプリントアンバサダー(※)として活動していて、大切な思い出を高画質かつ大判で残せる点に魅力を感じて作ったのが、ARTBOOKでした。美しい景色の写真をARTBOOKで目一杯表現したいと思い、「移ろいゆく季節とふたりの成長」をテーマに、美しい景色のなかにいる子どもたちの写真を中心にまとめた1冊です。

他にも、高知県に帰省した時の様子をフォトブックにしてお土産として持って行きました。こうした「イベントごと」のブックは気軽に作りやすいですね。

※写真プリントの魅力を発信する富士フイルムの公式アンバサダー。さまざまなプリント商品を暮らしに取り入れ、その楽しみ方や活用方法をSNSなどで紹介する活動を行っている。

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「移ろいゆく季節とふたりの成長」をテーマに作成したARTBOOK

----今回「ARTBOOK」を作成する際、テーマや写真選びはどのように進められたのですか?

kazukiさん:前回とはテーマをがらりと変えて、「日常」という、より大きなテーマで時間をかけてじっくり振り返り、気合いを入れて作りました。タイトルはシンプルに『OUR DAYS』です。

以前作った際には、ARTBOOKの魅力である大判のサイズを活かして、綺麗な景色や季節感のある絶景の写真を1ページに1枚大きく見せるような、迫力重視の構成にしたんです。

今回はそれとは対照的に、家の中や日常の何気ない、でも自分にとって大切な瞬間を中心にセレクトしています。

兄弟2人がそれぞれカメラを構えているシーンや、車の中で同じポーズで寝ているシーン、入学当初の写真と使い古したランドセルを並べたページなど。「絶景」ではないけれど、写真を並べることで時間の流れやストーリーが立ち上がるような構成を意識しました。

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----レイアウトやデザインの面で、特にこだわったポイントはありますか?

kazukiさん: 一番悩んだのは「余白の取り方」です。ARTBOOKの大きなサイズを活かして写真を画面いっぱいに広げることもできたのですが、今回は日常の「余韻」や「静けさ」を表現したかったので、あえて周囲に少し広めの余白を残すレイアウトにしました。

淡々と静かにページをめくって、その場の空気感に浸れるような、とても落ち着いた一冊に仕上がったと思います。

また、今回は作成時に「自動レイアウト機能」を試してみたのですが、これがすごく面白くて。 ある程度テーマを決めて、何万枚もある写真からざっくり120枚ほど選んで写真をアップロードすると、自動で写真の組み合わせを提案してくれるんです。

「あ、この2枚を並べると、こんなストーリーが生まれるんだ」という新たな発見がありましたし、逆に「自分ならここは別の写真にするな」と考えるきっかけにもなり、自分の頭の中を整理する上でとても助かりました。

2609_03_08.jpg兄弟それぞれが寝ている写真を並べたページ

----実際に手元に届いたARTBOOKの仕上がりはいかがでしたか?

kazukiさん: 2冊目のARTBOOKでしたが、プリントのクオリティの高さに改めて驚きました。普通の日常を切り取っただけの写真なのに、この大判サイズで美しく印刷されるだけで、それぞれが特別な1ページになる。そして、その特別なページが集約されたかけがえのない一冊になるんです。

今回はラージフォーマットの「GFX」で撮ったデジタル写真だけでなく、35mmのフィルムカメラで撮った写真も半分ほど使用しました。大きく引き伸ばすと画質が荒れてしまうか少し心配だったのですが、そんなことは一切なく、むしろフィルムならではの粒子感が凄く良い味となって綺麗に表現されていて感動しました。

紙の手触りも優しく、黒がぐっと締まった落ち着いた色合いになるので、パソコンやスマホのモニターで見ていた時よりも、写真が「現実の思い出」としてしっかりと手元に定着した感覚があります。


「一番見せたい人は、案外写真を見ていないから」カタチに残すことで生まれる家族の会話

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----実際に出来上がったARTBOOKをご家族でご覧になって、どのような反応がありましたか?

kazukiさん: 子どもたちも「あ、これあの時のだ!」と、すごくよく覚えていて、指をさしながら嬉しそうに話してくれるんです。

写真って、撮った本人はスマホやパソコンで何度も見返しているから満足しがちですが、実は、家族や子どもなど、身近な「一番見せたい人たち」は、普段スマホの中にある写真を見る機会がほとんどないんですよね。

いつでも手に取れる本としてリビングに置いておくと、子どもたちが自分で開いて昔の記憶を蘇らせ、会話が生まれる。それこそが、写真をカタチにする一番の良さだなと改めて実感しました。

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----昔の写真を見返すことで、お互いの成長を感じるきっかけにもなりますね。

kazukiさん: そうですね。上の子と下の子は4歳差なのですが、お兄ちゃんが今の弟と同じ年齢だった頃の写真を見せると、「これどっち?」と本人たちも区別がつかなかったりして(笑)。そんな何気ない日常のやり取りが生まれるのも、普段からほぼ毎日、特別な日だけでなく何気ない日々を撮り続けて、それを本というカタチで残してきたからこそだと思います。

実は、僕自身も数年前までは「フォトブックを作るなんて大変そう」と少しハードルを感じていた一人でした。でも、まずは「この旅行の時の写真だけ」といった、小さくて選びやすいテーマから1冊作ってみたんです。一度カタチにする喜びを知ってしまうと、どんどん創作意欲が湧いてきて。今では子どもたち自身もカメラに興味を持ち、夏休みの宿題で弟との思い出をフォトブックにまとめていました。

ブックを作ったことがないという方も、ぜひ一度、旅行やイベントのような小さなテーマに絞って、カタチにしてみてもらいたいなと思います。

いつか2人の名前を冠した1冊を。子どもたちと紡ぐこれからの写真ライフ

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----次回はどんなテーマでARTBOOKを作ってみたいですか?

kazukiさん: もし次にARTBOOKを作るなら、さらに大きなテーマに挑戦したいなと思っています。 上の子が「そうた」、下の子が「けいた」というのですが、いつかこの2人の名前をそのまま冠して、『そうたとけいた』という、まるで写真集のような本格的な一冊を作ってみたいです。

そのためには、僕自身がこれからも写真を好きでいて、子どもたちの成長を撮り続ける必要があるのかなと。フィルム写真を暗室で手焼きすることに挑戦するなど、色々なやり方で写真という趣味を楽しみ尽くしている最中ですが、子どもたちがもう少し大きくなった時に、そのタイトルをつけても恥ずかしくないような、最高のブックをぜひARTBOOKで作りたいと思っています。

Writing by 秋山 史織
Photo by kazuki

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ARTBOOK
大判のサイズで写真・作品を表現できるアートブック。家族の日常など、どんな写真でも上質な作品集に仕上がります。

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