写真が好きだけれど、もっと印象に残るような写真を撮れたらいいな。そう思うことはありませんか?

実は、誰でもとびきりきれいな写真を撮れる時間帯があるんです。それが「マジックアワー」。見ているだけでも飽きないほどに変わりつづけるマジックアワーの空を、あなたのカメラで捉えてみませんか。


マジックアワーって?

マジックアワーとは、日没前後の数十分の時間のこと。ほんのわずかな時間ながらどんどん変わっていく空の変化を最も楽しめるタイミングなんです。天気や空気の状態によって毎日見え方が変化するので、1日として同じ光景を見ることはできません。

あまりにダイナミックな光景についつい見とれてしまいますが、とっておきの写真を撮ってみたいならマジックアワーを活用するのがポイント!マジックアワーの情景をそのまま写すだけで、カメラの知識がなくても印象的な写真が撮れるんです。色を変え続ける太陽の光が、記憶に残る写真に仕上げてくれます。

天候は晴れている日。空の色の変化を最後まで楽しむためには、西側に開けた場所を選びましょう。あとはスマートフォンやカメラをすぐに撮影できる状態にしておけば、これだけで準備OK!


港や川など開けた場所がチャンス!

マジックアワーは、大きな建物のない開けた場所で撮影するのがおすすめなので、海や川、湖、草原などがある地方を旅行する際はシャッターチャンスです。建物に囲まれた場所からだと見えにくい日の入りも、海岸や河川敷、湖岸なら、地平線に太陽が沈んでいく様子を最後までじっくり見ることができて、空の色がどんどん移り変わるマジックアワーの醍醐味を存分に味わえますよ。

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こちらは海沿いで撮ったマジックアワー。光が反射する海の色の変化も一緒に楽しむことができます。海に沈みゆく太陽と、陸地のシルエット。こんな景色を独り占めしながら、リラックスしたり感傷に浸ったりできる時間も、旅ならではの贅沢ですね。

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photo by 菊池百合子

こちらは島を旅した時に港で撮影したもの。真っ暗になるまで空の色が変わり続け、港全体がノスタルジックな空気に包まれます。旅先のとっておきの1枚になりました。

楽しい時間を過ごしていると、日の入りの時間を忘れてしまいがち。マジックアワーを逃したくない方は、あらかじめ日の入りの時間と撮影する場所を調べておくとよいでしょう。


街でも撮れるマジックアワー

もちろんマジックアワーは旅先に限りません。毎日見ている風景も、いつも通っている道も、文字通り「マジック」にかかったように美しい姿を見せてくれるマジックアワー。気分転換に空を眺めたいとき、写真を撮る練習をしたいとき、日の入りの時間をねらって空にカメラを向けてみませんか?

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街で撮影する場合でも、できるだけ西側の開けている場所を選びましょう。この写真のように雲が出ていても空が見えれば、雲が金色に染まっていきます。

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こちらは、建物のシルエットと空を写した幻想的な写真。ビル群の他にも電柱や線路といった人工物を空と一緒に写してみることで、黒くシルエットになった建物部分との対比が際立ち、空模様がよりドラマチックに感じられます。


シルエット写真を楽しもう

友達と一緒にマジックアワーを楽しむなら、ぜひ人物のシルエットで遊んでみて。光と影の明暗差がはっきりしている魔法の時間帯だから、簡単にシルエット写真が撮れちゃうんです。

風景だけを写真におさめると夕暮れ時はどこかノスタルジックな雰囲気になりますが、人を入れてみれば楽しい思い出の1枚になりますよ。

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photo by Chaoting Wang

こちらの写真は1番星を指差しているところ。マジックアワーに撮影すれば顔が映らないので、普段とらないポーズをとるのも楽しめそう。うつむいているのか、空を見上げているのか、顔の角度が変わるだけで写真を見たときの印象も大きく変わるので、おもしろい構図やお気に入りのポーズを探してみては?

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photo by Chaoting Wang

光と影のコントラストがダイナミックだから、何気ない場面を撮るだけでも◎。影絵のような写真に簡単に仕上がります。


味気ない部屋に、ちょっと雰囲気を足せる1枚に

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WALL DECOR(ウォールデコ)/ミュージアム A3スクエア

誰でも気軽に美しい写真を撮れるマジックアワー。自分の写真を飾るのはちょっとハードルが高くても、マジックアワーに撮った写真なら飾りやすいのでおすすめです。

今回は写真貼付面と台座が壁から離れていることで、写真が浮いたように見える「WALL DECOR(ウォールデコ)」のミュージアムタイプを選びました。超光沢のクリスタルペーパーはマジックアワーの繊細なグラデーションを表現するのにぴったり。まるで鏡に映したように「空の透明感」が引き立ちます。

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WALL DECOR(ウォールデコ)/ミュージアム A4

自然の優しい色味で部屋になじみやすいマジックアワーの写真は、旅先や日常の思い出を形にできるだけでなく、味気ない部屋にちょっと雰囲気を足せる1枚になります。

旅行に出かけたときも、お疲れ気味の仕事の帰り道にも、マジックアワーになったら空を見上げて、とびきりの瞬間を切り取ってみませんか。あなただけの写真を撮れるだけでなく、日常の楽しみが1つ増えるはず♪

Photo & Editing by 小松崎拓郎

Writing by 菊池百合子

WALL DECOR(ウォールデコ) MUSEUM
大きく飾りたい写真はA3スクエアとA3サイズ、気軽に飾りたい写真はA4サイズのミュージアムタイプを選びました。キャンバスタイプ以外のWALL DECORは、プリントする印画紙の面種を選ぶことができます。ノーマルな光沢のグロッシーのほかに、今回使用した超光沢のクリスタル、真珠のように輝くパールや落ち着いた雰囲気に仕上がるラスターなど5種類が用意されているので、写真の特徴に合わせて選んでみましょう。
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