日差しの柔らかさを感じ春の訪れを知った時、あるいは青々と生い茂る木々の緑に夏を感じる時...。服やアクセサリーと同様に、季節の変わり目にはインテリアをマイナーチェンジして、部屋に季節を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回はちょっとした部屋の空きスペースを有効活用して、季節を感じるおしゃれな空間の演出方法をご紹介。身近にある小物や、自分が撮影した写真を使って素敵な空間を自宅に作ってみませんか?
大きな家具や観葉植物をちょい足し
今回は窓際の白壁部分をアレンジしていきたいと思います。
いざ、「何かを飾ってみよう!」となると、つい細々したものを手に取りがちですが、まずは部屋の中でも存在感のある大きめの椅子や背の高い観葉植物を配置するのが◎。大きいものから置いていくことで、空間全体のアウトラインが取りやすくなります。
今回は観葉植物、ラダーラック、壁と同系色の椅子を使いました。壁の前に配置しただけでも、殺風景だった壁面に動きが出ます。高さをあえて揃えずに動きをつけることも、全体の構図をバランス良く決めるポイントです。
写真をちょい足しして色味をプラス
色味のない白い壁にちょい足しするなら写真もおすすめ。選ぶ写真で、色味や雰囲気をプラスすることができます。海、空、植物の「ブルー」と「グリーン」で色味に統一感を出します。爽やかな色味で、初夏らしい雰囲気に。
今回は、手持ちのカメラや携帯電話で撮影した画像を簡単におしゃれな立体感のあるフォトパネルにできる「シャコラボックス」を使いました。お気に入りの写真をプリントして貼るだけなので、簡単に部屋に写真を飾ることができます。
色数を抑えて小物を配置
白い壁に白い椅子、ラダーラックと観葉植物、ブルーの写真と、これだけでもグッとおしゃれな雰囲気になりました。でも、せっかくなのでもう少し初夏らしさをプラスすることに。
あれこれ、飾りたくなりますが、この時注意したいのが「色数は3点以内におさめる」こと。今回は写真と同様にインテリア小物も「ブルー」と「グリーン」に色数を絞りました。たくさんの色を置いてしまうと、ごちゃつき感が出て、全体のまとまりが悪くなってしまうので気をつけてくださいね。
キーカラーとなる青色小物は、あちこちに配置するよりも、空間内で三角形を描くように配置することで落ち着きが出ます。椅子に置いた青色の水差しとキャンドル、ラダーラックに掛けたストール、壁に貼った写真で三角形を作りました。
閑散とした白い壁があっという間に、初夏を感じる涼やかな空間に変身しました。壁に取り付けた写真を季節感のある風景写真に変え、それに合わせて小物のポイントになる色みとモチーフを変えれば、季節ごとの演出ができます。
特別なものを買い足さなくても、手持ちの小物や雑貨、自身が撮影した写真を飾るだけで、愛着ある空間演出が可能です。季節を取り入れたインテリアのディスプレイを楽しんでみてはいかがでしょうか。
Photo by 忠地七緒
Styling by 菅野有希子
Writing by 佐藤有香