古民家に佇むモフモフのフォルム。「ぬいぐるみみたい」「実家のおばあちゃん!?」。
そんな声が寄せられるのは、トイプードルのれあるくんと "マネージャー"のレノンくん。SNSを中心に人気を集めています。
そんな2匹を撮影している飼い主さんに、富士フイルム「プリント&ギフト」のサービスを活用して、愛犬たちの写真を使った「フォトカレンダ―」を制作してもらいました。
自身の感性で選んだ写真を詰め込んだカレンダーは、めくるたびに愛犬との思い出が蘇る特別なものになったといいます。
きっかけは「成長を記録したい」という飼い主心から
れあるくん
----SNSにはたくさんの素敵なお写真を投稿されていますが、レノンくんとれあるくんを撮り始めたきっかけを教えてください。
2匹とも子犬の頃から育てているのですが、その成長を記録に残したいという想いから撮り始めましたね。当時は、あくまで自分たちの思い出づくりの一環で、「SNSにアップしよう」みたいな考えはありませんでした。
レノンくん
----そこからSNSに投稿しようと思ったのには、どのような理由があったのでしょう。
「いつ、どこで、何を撮ったのか」を簡単に振り返れるようにしたいと思ったんです。そこで2021年にTwitter(現在のX)にアカウントを開設して、日記感覚で写真を投稿し始めました。「注目を浴びたい」とか、そういった気持ちは特になかったです。
けれど、投稿を重ねるうちにだんだんと写真に反応をいただけるようになって、SNSのフォロワーさんも増えてきて。そこから少しずつ「どういう写真なら喜んでもらえるだろう」という視点で、投稿する写真を選ぶようになっていきました。
そのうちに、自分がよく撮れたと思う写真とSNSで喜ばれる写真は違うんだということにも気付いて。今では、あえてSNSには載せずに自分たちだけで楽しむ写真もあります。
----ご自身がよく撮れたと思う写真とSNSで喜ばれる写真は、どのように違うのですか?
普段のれあるは、元気いっぱいにはしゃいでいて、笑っているような表情をすることも多いんです。
飼い主としては、そういうわちゃわちゃした姿がおもしろくて、つい撮ってしまうのですが、SNSではおばあちゃんのような雰囲気の写真のほうが喜ばれる傾向にあって。だからSNSに投稿する写真は、のほほんとした表情のものを中心にピックアップするようにしています。
プリント写真は、思い出を蘇らせるためのツール
----昨年から撮影したお写真を使って、カレンダーを作られているそうですね。きっかけは何だったのでしょう。
数年前からSNSのフォロワーさんに喜んでもらいたいと、季節感ある写真を撮るようになったんです。そうした写真が溜まってきた頃、フォロワーさんから「カレンダーがあったら嬉しい」というコメントをいただいて。
それなら、これまでに撮り溜めた季節を感じる写真を使って、カレンダーを作ってみようかなと思ったのがきっかけです。
----お写真を形にしたのは、それが初めてだったのでしょうか。
いえ、以前から自分の中で「よく撮れた」と思う写真はプリントして、フォトフレームに入れて自宅に飾ったり、親にプレゼントしたりしていました。プリントすると、あらためて写真に残すことっていいなって思うんですよね。

----写真をプリントする魅力は、どんなところにあると思いますか?
スマホで眺めるよりプリントした写真のほうが、記憶をより鮮明に残してくれる気がします。身近に写真があるからこそ、そのときの思い出をすぐに振り返れるというか。
だから、「こんなことがあったなぁ」と強く実感したい写真は、プリントして手元に残しておきたくなるんです。自分にとってプリントした写真は、思い出を蘇らせるためのツールなんだと思います。
自分の「好き」だけを詰め込んだ、思い出蘇るフォトカレンダー
----今回、「卓上カレンダー」と「壁掛けカレンダー」を作っていただきましたが、それぞれ選んだ理由について教えてください。
以前作ったカレンダーも卓上カレンダーだったのですが、家に飾るだけでなく、職場などに持っていける汎用性の高さがいいなと感じたんです。キーホルダーのように気軽に持ち運べるし、場所も取らないので、今回も作りたいなと思いました。
「壁掛けカレンダー」は、大きなサイズで愛犬を見てみたいという気持ちから選びました。
普段は写真をL判でプリントしているので、届いて見てみたら毛並みのモフモフ感がリアルに感じられて、今にも飛び出してきそうな迫力があり、とても感動しました。
----カレンダーに使用する写真は、どのように選んだのでしょう。
今回のカレンダーは販売するものではないので、「どんな写真なら喜ばれるだろう」という視点はなくして、純粋に自分の好みだけで選びました。
そのため、2匹がベロを思いきり出している写真や、外ではしゃいでいる表情など、SNSにはあまり載せていない自然体の姿を多めに入れています。
ただ、カレンダーらしさも欲しかったので、SNSのために撮影した季節感ある写真もいくつか加えました。
季節感ある写真を撮るときは、やりすぎない程度に帽子や服を着せるのですが、飼い主が喜んでいるのがわかるのか、れあるがとても嬉しそうにするんです。その姿を見ると僕も本当に嬉しくて。
だからこそ、今回のカレンダーには「季節感」と同時に「れあるの楽しそうな表情」が伝わる写真を選びました。
----選ばれたお写真の中で、特にお気に入りの一枚をあげるとしたらどれですか?
10月の2匹が写っている写真ですね。レノンは落ち着きがなく、ポーズを決めてくれることはあまりないのでSNSでは、れあるがモデルになることが多いんです。
でもこの日はレノンが珍しく張りきって、れあるより前に出てポーズを決めてくれて。それがすごくおもしろかったので、僕にとっては特に思い入れのある一枚なんです。
そもそも普段から2匹の写真はたくさん撮っているのですが、SNSに載せられそうな両方が揃った写真がなかなかなくて。ただ、今回は完全に自分用のカレンダーということで、2匹が一緒に写っている写真をたくさん入れられてよかったです。
----今回、自分用にカレンダーを作ってみての感想を教えてください。
やっぱり、自分が「いい」と思った写真をシンプルに詰め込めたのがよかったです。めくるたびに、「あのときこう撮ったな」と思い出せるカレンダーになったと思います。
あとは、季節の思い出を振り返れるのもカレンダーの魅力ですよね。フォトフレームだと枚数が限られていて季節ごとに写真の入れ替えが必要ですが、カレンダーなら一冊に思い出と四季を詰め込めるので、それがいいなとあらためて感じました。
----今後、お写真を撮るなかで挑戦してみたいことはありますか?
2匹を古民家で撮ることは、変わらず続けていきたいと思っています。自分のペースで今まで通りのスタイルで写真を楽しんでいきたいですね。思い出づくりの延長から始めたことは忘れずにれあるとレノンを撮り続けたいです。
今回は家で楽しめるカレンダーを作ったので、次は身につけて持ち歩けるものに挑戦したいなと。そうすれば、いつでも気軽に写真を眺められて、もっと愛犬を身近に感じられると思います。
レノン&れある(@renon_rearu)
トイプードルのレノン(茶)とれある(シルバー)の古民家での日常をSNSで紹介し、注目を集める。モフモフでおばあちゃんのようなれあるが主に登場。
Writing by しばた れいな
Photo by 古井 果歩

