窓が小さいし、外は殺風景...でも壁は広い。そんなお部屋にひと手間を加えるだけで、パッと明るくできるんです。今回ご紹介する簡単イメチェンの方法は「借景(しゃっけい)」というもの。写真1枚だけで部屋の印象が変わるので、今のお部屋に飽きてしまった方にもおすすめですよ!
お気に入りの景色を、写真で借りて
借景とは、日本庭園をつくるときに用いる技法のひとつ。景色を借りてくる、という言葉のとおり、例えば遠く向こうに見えている山を、まるで庭の一部のように取り入れて景観をつくりあげます。
今回は、この借景の考え方をちょっと応用。写真でお気に入りの景色を借りて、見慣れた部屋の景観をがらりと変えてみましょう。高額なリフォームや難しいDIYはもちろん必要なし!
写真を使えば、どのお部屋にも景色が登場
準備するのは、お気に入りの風景の写真。窓の向こうに広がっていたら気持ちが明るくなるような1枚を選ぶのがおすすめです。
今回は「WALL DECOR(ウォールデコ)」から2つのタイプを使いました。
せっかくの白壁が、かえってさびしく感じてしまうリビング。ここに写真を飾ってみましょう。
写真は、ベルリン旅行で撮影したお気に入りの1枚。今回は「WALL DECOR」のミュージアムタイプで、窓の代わりになりそうな大きさでありながら主張しすぎないA3サイズをチョイスしました。光沢のある美しいプリントだから、写真がまるで窓の向こうに見える景色のよう!
昼下がりの日差しと緑があざやかな景色がリビングの向こうに広がり、さわやかな風さえも感じられそうですね。
遠目から眺めるので、スマホで撮った写真など画像が少し粗くても気になりません。
もうひとつは、「WALL DECOR」カジュアルタイプ。どんな被写体にもマッチする上、軽くて丈夫なのが特徴。厚みがあるので、フォトスタンドとして棚や椅子に置いても気軽に飾れます。お部屋の壁を傷つけたくないという方にもおすすめです。
もうワンポイントほしい飾り棚に、写真を飾ってみると...。
瀬戸内の自然が広がる1枚をチョイス。棚の上のちょっとしたスペースにも、風景の写真を置くことで奥行きが生まれ、リラックスできる空間ができあがりました。
ディスプレイする際は、今回の写真なら色味に合わせた本や海をイメージした流木を一緒に飾ると、よりおしゃれになるのでおすすめです。
景色も気分も、写真でチェンジ
写真を壁に飾る場合は、窓をイメージした高さにするか座っているときの目線に合わせると、借景の良さがぐっと引き立ちます。リビングであれば明るいもの、寝室であれば落ち着いたもの...といったように、お部屋を使うシーンに合わせた写真を選んでみましょう。
写真で空間がぱっと明るくなるので、リビングや寝室はもちろん、窓がないキッチンやトイレに飾るのも◎。写真を使えば景色を入れ替えることも簡単。春には桜並木、夏には庭に咲くヒマワリ......と、季節に合わせて写真を変えてみてもいいですね。
植物と違って枯らせてしまう心配もないし、水やりなどの日々のケアも不要。手軽にはじめられる写真を使った借景で四季を感じ、気持ちをリフレッシュさせてみてはいかがですか?
Photo by 小松崎拓郎
Styling by 西村有
Writing by ツチヤトモイ
Editing by 菊池百合子
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