シンプルな白壁を、おしゃれに飾りたい。でも、写真をそのまま飾るだけでは、ちょっと物足りない...。そんな時は、お気に入りのポストカードや雑貨を組み合わせて、部屋の印象をワンランクアップさせてみては?賃貸で気になる画鋲の穴やテープ跡が残りにくい便利グッズとともに、簡単に壁を飾るアイデアをご紹介します。
【アイデア①】
ざっくり感が決め手。ラフに重ねてコラージュ風に
写真と紙類を一緒に飾る時には"あえてラフに"が、おしゃれに見せるポイント。写真はサイズを統一せず、一般的なLサイズやハーフサイズプリントをミックス。さらにはポストカードや旅行先のチケットなど、飾るアイテムのサイズも質感もバラバラに。きれいに整列させず、複数枚をざっくり重ねるように飾ると、まるでコラージュのような仕上がりに。
また、賃貸だと壁を傷つけたくないため、貼って剥がせるマスキングテープや壁に付けられるマグネットが便利。写真もポストカードも飾るアイテムの表情を邪魔することなく、壁にぴたっ。貼ったあともバランスの調整がしやすく手軽に使えて、インテリアの一部になります。
壁に付けられるマグネットなら、写真もきれいなまま
写真やポストカードをコラージュ風に飾る時に便利なのが、コクヨの「壁につけるマグネット」。専用のホッチキスで簡単に、石膏ボードの壁がマグネットスペースに早変わり。磁石の力で、複数枚を重ねてしっかり留められます。
KOKUYO/壁につけるマグネット はじめてセット A カラーアソート
¥1,100(コクヨ)
取り付けには画鋲よりも細いホッチキスの針を用いることから、壁の傷は最小限。針穴の目立ちにくさと同時に針の抜けづらさも考慮されています。小さいながらも耐荷重は50g!画像の丸タイプ以外に、ポスターやカレンダーを留めやすいバータイプもあります。
【アイデア②】
複数枚でも1枚でも。吊り下げれば、ニュアンスが豊かに
あえてラフに飾るおしゃれさを際立たせるなら、吊り下げる方法もおすすめ。ぴたっと留めず、ゆらゆらと揺れるようなニュアンスが、壁にさりげなく表情をプラス。長めにカットしたひもにクリップで写真を留め、それを壁に吊すだけの手軽さです。
きれいに整列させることはせず、留める写真の向きをランダムに、少しずつずらすのがポイント。横に並べるよりも縦に連ねるほうが1枚1枚に動きが付きやすく、写真を留めるクリップの選び方によっても表情が変化します。
ハーフサイズプリントのような小さな写真を飾るには、キーホルダーを活用する方法も。フックさえあれば、そこに吊すだけで絵になるインテリアに。1枚だけの写真も立体的になり、存在感がぐっと増します。
刺し跡も目立たない、存在感を抑えたフックが味方に
吊り下げる時に悩ましいのが、フックの取り付け。刺し跡はもちろん、フックそのもののデザインも気になりますよね。そんな時には「+d プリ」が一押し。存在感を抑えたミニマルなデザインは吊すアイテムを選ばず、ピンの幅は穴が目立ちにくい約0.8mm。石膏ボードの壁のほか、ベニヤ板やコルクにも対応しています。
+d/プリ 3本入
¥1,100(アッシュコンセプト)
高強度な素材とコの字型のシルエットにより、繊細な見た目ながらも耐荷重は約1kg。ロンドンを拠点に活動する建築家とデザイナーのユニット、アカサキ ヴァンミュィーズがデザインしたシンプルな設計が、どんなアイテムを飾る時にもマッチします。
【アイデア③】
主役級の写真を飾るには、ウォールラックに立て掛け
写真と雑貨を一緒に飾りたい時におすすめしたいのが、ウォールラックを用いたディスプレイ。重さや幅のあるアイテムも飾りやすくなり、ウォールデコのような本格的な写真パネルを飾るにもぴったりです。
写真単体で飾らず、花瓶やオブジェといった雑貨と一緒に並べることで、さりげなくも印象的な面持ちに。とっておきの写真が、インテリアの一部として部屋に溶け込みます。
ディスプレイをバランス良く見せるコツは飾るアイテムの高さを均一にせず、バラバラにすること。2つのアイテムを並べる時には斜めのライン、3つ以上を並べる時には一番背の高いアイテムを真ん中にセットし、三角形のラインを意識すると、自然とまとまりある印象になります。
力も工具も不要。押しピンで設置できる紙製ラック
壁にラックを設置するとなると、本格的なDIYが必要なイメージがありますよね。でも、そんなことはありません。紙製の「A4 SHELF」なら、ピンで手軽にラックを設置できます。強度の高い特殊紙を折り曲げることで、安定性も耐久性もしっかり。紙の表面にはコーティング加工がされ、水を入れた花瓶を飾るにも安心です。
福永紙工/A4 SHELF
¥2,145(福永紙工)
古紙とフレッシュパルプを原料とした、高強度な特殊紙「パスコ」を使用。この紙を四角柱に折り曲げることで、さらに強度をアップ。よりサイズの大きな「A3 SHELF」もラインアップしているので、飾るアイテムとの相性で選んでみては?
日常的に目に触れる場所だからこそ、思い思いに飾って
思い出の詰まった写真こそ、壁に飾って楽しみたいもの。引き出しにしまっておくだけだった1枚が日常の暮らしに溶け込み、部屋の印象も鮮やかに変化します。今回、ご紹介したアイデアとグッズを活用して、自宅の壁を手軽におしゃれに飾ってみてはいかがでしょう?
※壁の材質や飾るものによっては落下する可能性がございますのでご注意ください。
Photo& Styling by 加部壮平
Writing by 大谷享子