家族との思い出や、何気ない日常の一コマ。自分だけの「特別な瞬間」を切り取った写真は、いつ見返しても、そのとき感じた気持ちや空気を思い起こさせてくれます。

デジカメやスマホが普及する以前は「撮った写真をプリントする」ことが一般的でしたが、最近ではスマホやデジカメで気軽に写真が撮れるようになったため、プリントせずにデジタルで写真データを保存するだけで眠ったまま...という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、撮り溜めた写真を見返しながら整理もできるフォトブック作りのアイデアをご紹介します。家族の日常などを発信するお二人に、実際にフォトブックを作ってもらい、写真整理のコツや形にする楽しさについて伺いました。

インテリアにも。家族の歩みを振り返る美容師Yu-kiさんの「イヤーアルバム」

美容師Yu-kiさんの「イヤーアルバム」

美容師としてのキャリアを持ち、ファッションやライフスタイルなど、 SNSで センスあふれる投稿を続けるYu-kiさん。7年間のロンドン生活を経て、2024年に日本に帰国したYu-kiさんは、2歳と1歳の男の子の母として忙しくも充実した日々を送っています。

「これまできちんと写真を整理したことがなかった」と話すYu-kiさんに、富士フイルムの「プリント&ギフト」のサービスで「イヤーアルバム」を作成していただきました。

--Yu-kiさんは、7年間ロンドンに在住し、美容師として活動していたそうですね。ロンドン在住時は、仕事の様子や現地での日常風景をSNSに投稿されていましたが、2024年に帰国されてからは、どのような写真を多く撮っていますか?

Yu-kiさん:最近では、家族との日常風景を撮影することが多いです。特に2023年に第1子、その翌年に第2子を出産してからは、子どもの写真が増えるばかり。普段、スマホを使って撮影しているのですが、家族で旅行に行った場所や、食べたものなど、思い出を記録する感覚でシャッターを切っています。

美容師Yu-kiさんの写真

--撮影した写真はどのように活用していますか?

Yu-kiさん:SNSへの投稿がほとんどです。以前は、仕事でカットモデルさんの写真を撮ってヘアカタログなどを作ることもありましたが、産後は育児中心の生活に。ライフスタイルの記録として、日常風景が伝わるような写真をSNSにアップしています。

--今回は、これまでYu-kiさんが撮影された写真を使って、イヤーアルバムを作成していただきました。どのようなテーマで作成されたのでしょうか。

Yu-kiさん:「子どもたちの成長」をまとめたいと思い、長男を出産した2023年から2025年までの2年間の写真を選んでイヤーアルバムを作りました。

私が選んだのは、A5サイズの32ページ。スマホに保存されている47,000枚以上の写真の中から、子どもたちのかわいらしい姿や印象的な思い出を中心に240枚の写真をピックアップしました。写真を整理するなかで、改めてどんな写真を撮っていたかの振り返りにもなりました。

イヤーアルバム のスマホアプリに写真をアップロードすれば、自動でレイアウトしてくれるので、作業も楽ちん。割り付けされたページを見返しながら、「この写真を大きくしたい」「この写真はここの隣に置きたい」など細かい調整を行い、簡単に1冊のアルバムを作ることができました。

--デザインや色選びなどで、こだわった部分を教えてください。

Yu-kiさん:全体的にシックな雰囲気になるよう、色選びにこだわりました。表紙のベースカラーに選んだのはレンガのようなオレンジ色。ロンドンに住んでいたころ、夫とよく行っていたレストランの壁の色と似ていたので、迷わず決めました。

私は賑やかでポップな雰囲気よりもシックな雰囲気が好きなので、表紙に配置する写真はモノクロを選択。また、中面はカラーの写真がたくさん並ぶため、背景色はブラックを選びました。

--完成品を手にしてみて、いかがでしたか?

美容師Yu-kiさんの「イヤーアルバム」

Yu-kiさん:インテリアにも馴染みやすい、写真集のようなおしゃれで落ち着いた仕上がりになったと感じています。表紙の紙質もマットな風合いで、手触りも良くてお気に入り。すべてスマホで撮影した画像でしたが、印刷された画質もきれいで大満足です。

今はリビングの棚に飾り、インテリアの一部としても楽しんでいます。子どもたちがもう少し大きくなってきたら、「生まれたばかりのころは、こんなに小さかったんだよ」とか「こんな場所に旅行に行ったよ」など、思い出を振り返りながら、一緒に見返したいと思っています。

美容師Yu-kiさんの「イヤーアルバム」を自宅に飾っている写真

--これまでの写真を整理しながらのイヤーアルバム。実際に作ってみて、どのような感想を持ちましたか?

Yu-kiさん:写真を整理しながら、思い出も一緒に振り返ることができ、良い時間を過ごすことができました。作りながら2023年に長男を出産したころの記憶も蘇ってきて...。ロンドンに住んでいるときに産んだので、慣れない土地で不安を感じながら頑張って出産したことを思い出しました。当時のエピソードも、いつか息子に話してあげたいですね。

美容師Yu-kiさんの「イヤーアルバム」

また、今回のように一冊のアルバムにすることで、写真同士を見比べる楽しさが生まれるとも感じています。子どもたちの写真を同じページに並べたり、月齢ごとの写真を1ページに集めたりするなど、レイアウト次第で、「時間の経過」や「成長の過程」を可視化できるのはアルバムならではの特長ではないでしょうか。

美容師Yu-kiさんの「イヤーアルバム」

--今後は、どのように写真を残していきたいですか?

Yu-kiさん:今後も、成長していく子どもたちの姿を写真に収めながら、定期的にアルバムにしていきたいと思っています。形に残すことで、溜まった写真を見返すきっかけを作ることができますし、写真を整理する時間にもつながります。今回は「2023〜2025年」の期間で作成したので、次回は2026年以降で作成してみたいと思っています。

家族との「特別」な日々を詰め込んで。クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

19歳、16歳、4歳、1歳の4人のお子さんの母でもあり、キッズファッションを発信するWEBマガジンのクリエイティブディレクターでもある石川明日香さん。子どもが主体のメディアを運営していることから、お子さんと一緒に取材現場にいくことも多いそうです。

「子どもたちの何気ない表情を、スマホで撮るのが好き」と話す石川さんに、富士フイルムの「プリント&ギフト」のサービスで「フォトブック」を作成していただきました。

--SNSに投稿されている写真は、お子さんたちの自然な表情や仕草が印象的です。普段の投稿で意識されていることはありますか?

石川さん:SNSには、旅先の思い出や日常のワンシーンなど、たくさん撮った写真の中から「一つの作品」として見られるような1枚を選んでいます。特に、子どもたちの何気ない日常を撮るのが好きで、SNSには載せないけれど、歯磨きをしている最中や部屋着でリラックスしている姿など、クスッと笑えるシーンを見つけたら、すかさずスマホで記録するようにしています。

クリエイティブディレクター石川明日香さんの写真

--撮った写真を定期的に見返したり、整理したりことはありますか?

石川さん:まったくしていないです。データのバックアップを取るために、クラウドサービスを使って保存していますが、画像を活用することはなく溜まっていく一方...。

長男と長女を出産したころは、まだガラケーを使っていたので、カメラで撮影した写真をプリントすることが多かったのですが、下の2人が生まれたときには、スマホに切り替えていたため、すっかり印刷する習慣がなくなってしまいました。

祖父母に子どもたちの写真を共有するのも、LINEや画像共有アプリなどで手軽に送れるので、ますます「写真を印刷する」ことから遠ざかっているように感じています。

--今回石川さんには、フォトブックを作成していただきましたが、どのように写真を選んでいきましたか?

クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

石川さん:今回は、スクエアタイプの40ページのフォトブックを作成しました。写真をセレクトする際は、これまでアルバムにまとめていなかった次男と次女の写真を中心に選び、使わない写真は、データのバックアップを取りながらクラウドサービスを使って保存しています。

テーマは、「UNSCRIPTED DAYS」(脚本のない日々)。子育ては、毎日が想定外。慌ただしくも、たくさんの「特別」が詰まっていた日々を振り返りながら作りました。

クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

表紙に選んだのは、次女がお絵描きしている様子を上から写したもの。子ども服のお店のお絵描きコーナーで撮影した写真なのですが、自然体で絵を描く次女の姿が気に入っていて、表紙の写真に選ぶことにしました。

最初のページには、今年の家族旅行で撮ったインスタント写真を写したものを入れました。子どもたちが大きくなってくると、なかなか家族全員がそろう機会が少なくなってきます。この写真は、久しぶりに全員集合して旅行に行った、思い入れのある1枚です。

クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

--作成時、使いやすいと感じた機能はありましたか?

石川さん:今回は、パソコンでブラウザ版ソフトを使って40ページのフォトブックを作成しましたが、ページごとにテンプレートが選べたので、とても作りやすかったです。画像の配置やサイズなどのレイアウトがあらかじめ決まっているため、バランス調整に迷うことなく作業できました。

選んだテンプレートに写真を自動でレイアウトしてもらった後は、写真の配置やトリミングなど、部分的に調整するだけで簡単にできました。

また、見開きで大きく写真を使うページを入れて、雑誌のようなレイアウトにしたのがこだわりポイントです。

クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

--出来上がったフォトブックを見て、ご家族の反応はいかがでしたか?

石川さん:みんな「いいね!」と大喜び。夫も「みんなが手に取れる形になるっていいね」と言っていました。今回はハードカバーにしましたが、高級感があり、一冊の本のような佇まいでとても素敵です。

それから今回、初めてフォトブックを作ってみて「両親にも贈りたいな」と感じました。両親はいつも、子どもたちの写真を楽しみにしてくれていて。テレビ電話で話す機会も多いのですが、「どんなところに出かけたのか」「普段はどんな生活をしているか」など、写真だからこそ伝えられることもあると思うんです。特に、両親は「写真をプリントすること」に慣れている世代。だからこそ、形に残るものを作ってプレゼントしたら、すごく喜んでくれるんじゃないかなと感じました。

クリエイティブディレクター石川明日香さんの「フォトブック」

--今後はどのような写真を残していきたいですか?

石川さん:今後も、子どもたちの何気ない表情をたくさん撮っていきたいです。また、今回のフォトブックは、私が写真を選んで作ったのですが、次回は、子どもたちと一緒に写真を選ぶのも楽しそうだなと感じています。「どの写真を選ぼうかな」とみんなでワイワイ話しながら、賑やかに作る時間も一つの思い出になると思っています。

最近、子どもたちの成長を感じるたび、「あとどれだけ一緒にいられるだろう」と考えるようになりました。いつかは子どもたちも、親元を離れ、それぞれの道を歩み出します。その日まで、一日一日を大切にしながら、日常の風景を写真に残していきたいと思っています。

ページをめくるごとに、その時の思い出が鮮やかに蘇るイヤーアルバムフォトブック。デジタル化が進んだ今だからこそ、手に取れる形に残すことで「特別感」を演出することができるはず。

慌ただしく駆け抜けた今年1年。「どんな年だったかな」と振り返りながら、自分らしい1冊を作ってみてはいかがでしょうか。

Yu-kiさん(@ yu_ki96)2歳と1歳の男の子の母。ロンドンで美容師として活動していた経験も。普段はファッションの投稿やお子さんとの日常をInstagramにアップしている。


石川明日香さん(@asuka__ishikawa
19歳、16歳、4歳、1歳の4人お子さんを持つ母。キッズファッションや子どもにまつわる情報を発信するwebマガジン「TIAM」を運営している。

Writing by 佐藤 有香
Photo by 古井 果歩


今回ご紹介した商品

イヤーアルバム
パパ・ママの声から生まれた機能が豊富なフォトブック。写真の自動セレクトや自動レイアウトなどラクに楽しく自分好みに仕上げられます。パソコン用アプリもしくはスマホアプリで作成できます。
フォトブック ハードカバー
画像や文字のほか、背景やイラストを自由に組み合わせてできるフォトブック。上製本仕上げの高級感のある仕上がりです。ブラウザ版ソフトもしくはスマホアプリで作成できます。
この記事をシェアする

New
最新の記事