写真を飾るだけで毎日が少し特別なものになる。「写真と、ちょっといい暮らし。」が今、気になる人に会いに行き、写真や暮らしを楽しむヒントを教えてもらうインタビューの第2回。今回はモデルとしてファッション誌で活躍する宮本りえさんにお話を聞いてきました。
絵を描く代わりに、写真を撮っているのかもしれない
−さっそくですが、宮本さんは普段、写真は撮りますか?
宮本りえさん(以下、宮本さん):よく撮っています。やみくもに何でも撮るのではなく、良いエネルギーを感じるものを撮るようにしていて。たとえばお散歩中にふと見上げた空や植物とかキラキラとした午前中の光とか。撮った写真を後から見返してみると、空気感や当時感じたことを思い出しませんか?写真を通して、そのときの感覚がよみがえるような気がするので、元気なパワーをもらえるようなものを撮っていますね。
−たしかに写真を見返すと「あのとき、うれしかったな〜」など気持ちを思い出しますよね。写真はどんなカメラで撮ることが多いですか?
宮本さん:遠出をするときはデジカメを持って行きますが、普段は荷物が多いのでスマートフォンで撮ることが多いです。今の機種を使いはじめてまだ2年も経っていないんですけど、写真枚数が4000枚を越えていて!たくさん撮るのですぐに容量がいっぱいになっちゃう...。日々、残す写真と削除する写真の選別に悩んでいます(笑)。
−4000枚!それはなかなかの枚数ですね(笑)。
宮本さん:私、つい同じものを連写しちゃうんです。動物だったら振り向くまでずっと撮り続けるし、パノラマと正方形などサイズを変えて撮ったりするので、必然的に写真がどんどん増えてしまいます。
−宮本さんはもともと写真を撮るのが好きだったのでしょうか?
宮本さん:大学では美学美術史学を専攻していたんです。今でも、休日は気になる展示を観に行ったり、ときには美術館のために遠出したり。写真だけでなくアート全般に興味があります。絵を鑑賞することも好きなのですが、残念ながら絵を描くことは得意ではなくて(笑)。だから、写真を撮るときは「目の前の景色が絵になったら良いな〜」とイメージしながら撮ることも多いです。
宮本さん:たとえばこの夜景を撮るときは、染色家さんの作品をイメージして撮りました。点々と光る夜景を染色で表現したらかわいいだろうな〜と思いながらパシャっと。絵ではなく染色の例えになってしまいましたが...(笑)。
絵を描くのが苦手だからこそ、写真を撮りたくなるみたいです。
飾ると写真の見え方がガラッと変わる
−今回は今まで宮本さんが撮った写真の中から「飾りたい写真」を選んでもらい、壁掛け写真パネル「WALL DECOR(ウォールデコ)」にしました。
宮本さん:わ〜!ありがとうございます。右の写真は姉の子ども、私の甥っ子と実家で飼っているラブラドールレトリバーの写真です。犬が甥っ子にかまってほしくて、甘えている瞬間なんですよ。仲良くじゃれ合っている様子がかわいくて。もう、デレデレです(笑)。
−とても良い瞬間ですね!微笑ましくてかわいくて。
宮本さん:甥っ子はパワーがみなぎっているので、ついついカメラを向けてしまいます。左は静岡の来宮神社で撮影したものです。樹齢2000年を超える大楠の木が有名で、幹の周りを1周すると寿命が1年伸びると言われています。その場の空気がすごく澄んでいて自宅に飾ったら家の空気もきれいになりそう!と思って選びました。
宮本さん:撮った写真が大きくなるってうれしいですね。画面越しに見るときよりインパクトがあって、壁に飾ると甥っ子がなんだか英雄みたいに見えてきます(笑)。
−壁に飾るとまた印象が変わりますよね。
宮本さん:しかもウォールデコって意外と軽いんですね。甥っ子の写真は姉に飾ってもらいたいのでプレゼントしようと思います。きっとよろこんでくれるはず!
後編では最近こだわっているというインテリアや日々の暮らしについてお話を伺います。お楽しみに!
宮本 りえ(みやもと りえ)
モデル。埼玉県生まれ。大学在学時にモデルを始め、ユニセックスな魅力と抜群の存在感で『リンネル』『GLOW』など数々のファッション誌やCMで活躍。
Hair & Make by フジワラミホコ
Photo & Writing by 忠地七緒
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